東京都小平市などで昨年10月~今年3月、下校途中の小学生の女児が若い男に性的暴行を受けたり、体を触られる被害が4件あったことが警視庁への取材で分かった。帰宅中の女児を尾行し自宅に上がり込む手口が共通していることから、警視庁は同じ男の犯行とみて強姦(ごうかん)と強制わいせつ容疑で捜査している。
捜査関係者によると、被害を受けたのは小平市のほか隣接する地域の女児4人。暴行や体を触られただけでなく、裸の写真を撮られたケースもある。
いずれの女児も下校中に尾行されていたとみられ、玄関の鍵を開けて自宅に入る際、男に室内に押し込まれた。警視庁は、男が事前に自宅を下見するなどして、家族の不在を確認していた疑いがあるとみている。
女児たちの証言では、男は25歳くらいで身長170センチ前後。ニット帽をかぶっていたこともあるという。警視庁は容疑者の似顔絵を作製、聞き込みを進めている。【神澤龍二】
毎日新聞 2009年4月10日 東京朝刊