俳優の西田敏行(61)、三國連太郎(86)が演じるハマちゃん&スーさんコンビが人気の国民的映画「釣りバカ日誌」が、シリーズ20作目の「釣りバカ日誌20 ファイナル」(朝原雄三監督、12月26日公開)をもって終了することが7日、製作・配給の松竹から発表された。
深澤宏プロデューサーは「西田さん、三國さんと話し合い、3年前には20を区切りにすることを決めていた」と明かし、「サラリーマンでは(2人は)定年の年を過ぎ、今後どう進むべきか考えてきた。映画としてやり尽くした」などと説明。2人の健康不安説を否定し、「代わりの人で続けようなどと考えたことはない」と語った。
1988年に「男はつらいよ」の同時上映でスタートし、平成のコメディー映画の頂点を極めた西田は、「どんなに覚悟していても、唐突にくる別れに対する寂寞の情は否めません。その思いを凌駕して余りあるほどのエネルギーで、最後のハマちゃんを演じたい」と誓い、三國は「スタッフの作品作りに対する誠実さと情熱は、日本映画界の歴史の中に永遠に残るだろう」と22年苦楽を共にした仲間を称えた。
ロケ地はシリーズ初となる北海道(釧路、根室など道東)で5月に撮入。ゲスト俳優に松坂慶子(56)、吹石一恵(26)、塚本高史(26)が決定した。
松竹は、21作の一挙上映、「釣りバカ日誌展」、各ロケ地でのキャンペーンなどを企画。ファイナルを盛り上げる。