優秀なテレビドラマ脚本家に贈られる2008年度(第27回)の「向田邦子賞」が9日、発表され、テレビ朝日系「ゴンゾウ〜伝説の刑事」を手がけた古沢良太氏(35)が受賞した。
「ゴンゾウ」と呼ばれる風変わりな警察官(内野聖陽)を主人公に描いた作品。「相棒」シリーズの脚本にも参加した古沢氏は「フォーマットを無視して、新しい刑事ドラマ、ちゃんとした人間ドラマをつくろうという姿勢を評価してもらえたと思う」。受賞の喜びを最初に、妻に伝えた。昨年、今作を執筆中に、出産が重なり「彼女が大変な時に、手伝ってあげられず、ギクシャクした」。この日は長男の1歳の誕生日で「夫婦げんかも報われました」と白い歯をのぞかせていた。