4月10日、天皇皇后両陛下はご結婚50年を迎えられる。日本国憲法第一条に記された「日本国と日本国民統合の象徴」である天皇。しかし、象徴天皇とはどのような存在なのか。その実像を私たちはどれだけ知っているだろうか。 即位の時から「象徴」であることを宿命づけられた、いまの天皇陛下。国民に近い皇室にしたいと、旧弊を破りライフスタイルを変えられた。これまでほとんど前例がなかった被災地への訪問に取り組み、膝をついて人々と向き合われた。そして、沖縄やサイパンなど、激戦地への「慰霊の旅」。 その歳月からは、「政治には関わらない」という大原則のもと、国民のために何をなすべきかを自問され続けた、天皇陛下の信念や葛藤が浮かび上がる。 番組では、新たに発掘された資料や証言、貴重な記録映像をもとに、両陛下の歩みをたどり、象徴天皇とは何かを考える。
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