2009年4月9日 18時27分更新
ことし2月の北九州市議会議員選挙で偽の投票用紙が見つかり建設業の男ら4人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、警察は9日、小倉北区の選挙区で次点で落選した元候補者の自宅などを捜索しました。元候補者はNHKの取材に不正への関与を否定しています。
この事件は、ことし2月に行われた北九州市議会議員選挙で偽の投票用紙あわせて66枚が見つかったものです。
警察は北九州市小倉北区の建設業、山村速人容疑者(33)ら4人が投票所で偽の用紙を入れて投票したように見せかけ、本物の投票用紙2枚を持ち帰ったとして詐欺の疑いで逮捕し、9日、4人の身柄を検察庁に送りました。
さらに、警察は9日、山村容疑者の家族が選挙対策本部の幹部を務めていた山田國義元候補者(73)の自宅などを捜索し、資料などを押収しました。
山田元候補者は小倉北区から無所属で立候補し、次点で落選しています。
警察は逮捕した4人が山田元候補者の得票を不正に増やそうとした疑いがあるとみて調べるとともに、ほかにも複数の人物が組織的にかかわっているとみて捜査しています。
山田元候補者はNHKの取材に対して、「偽の投票用紙には一切かかわっていない」と関与を否定しています。