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北朝鮮・金体制3期目スタート 「衛星成功」の大虚偽宣伝 (2/2ページ)

2009.4.9 18:38
このニュースのトピックス金正日総書記
北朝鮮の金正日総書記北朝鮮の金正日総書記

 「全世界が驚嘆の中で見上げる朝鮮の衛星」「全世界がうらやむ衛星の国の尊厳」(労働新聞)を実現させた「金正日将軍さま」の「偉大さ」を国民に印象付け、さらなる国民の信頼感と忠誠心を確保しようというわけだ。

 金正日総書記をめぐっては昨年来、健康悪化説が広がり、最近の公開写真でも肉体的な老いと衰えが目立つ。メディアには金総書記の健康を祈る声がしばしば登場している。食糧問題をはじめ経済改善の展望は依然、定かでない。外部世界では後継者問題まで取りざたされている。

 今回の「人工衛星成功」キャンペーンは、この間、動揺が考えられる金正日体制の必死の内部固めといえるが、問題は北朝鮮以外、誰も衛星の存在を確認していないことだ。日米韓をはじめ国際社会では「失敗」が定説になりつつあり、北朝鮮だけが「成功」を叫んでいるのだ。

 北朝鮮が主張する人工衛星は、金正日総書記を意味する別名の「光明星」という。その“星”が失敗して海に落ちたとあっては不吉である。どんなことがあっても成功でなければならない。今後、失敗説は「帝国主義者の陰謀」として無視し続けるとみられる。

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北朝鮮の金正日総書記
「光明星2号」の打ち上げ成功を祝い、約10万人が集まった平壌市民大会=8日、平壌市内の金日成広場(共同)
金正日総書記が国防委員長に再選され、立ち上がって拍手する最高人民会議の代議員たち=9日、平壌(共同)
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