きょうから
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November 20, 2007
posted by maldives66
「外国人の人権を侵害しないで!」
11月20日、きょうから、成田空港はじめ全国27空港と126港で
新しい入国審査システムがはじまりました。
これは、日本に入国する16歳以上の外国人の
指紋と顔の写真を撮るというもの。
「友人の友人はアルカイダ」という
法務大臣の発言はびっくりしただけでなく、大問題!
新しくはじまるこのシステムについて、「テロ対策」の意義を強調するため
だったというけれど、それはそれでギモンだらけ・・・。
2004年に同じシステムを始めたアメリカでは、
無関係の人が拘束されたり、誤ってリストが作成されたり、
たくさんの問題があることを米紙「ワシントンポスト」が報道しています。
2006年、米国の行政監察局(GAO)の発表によると、
テロリストと関連する人物と誤って認識されて飛行機に乗れなかったり
したケースは、なんと、3万人以上。
それなのに、テロリストがいたという情報はこれまでに1件もないそうです。
グローバルな時代に、なぜ?
国連も国際社会も求めていないのに、なぜ?
日本とアメリカで共同してすすめるこのシステム。
法務大臣は「我慢しろ」と言ったそうですが、
外国人にやさしい日本社会であってほしいものです。。。
【今朝の朝日新聞にピースボートが掲載されました】
http://www.asahi.com/national/update/1120/TKY200711190366.html
外国人の指紋採取を開始 「テロ脅威」「強制、最悪」
2007年11月20日06時26分
日本に入国する外国人に指紋採取と顔写真撮影に応じることを義務づけ
る制度が始まるのを前に、鳩山法相が19日、成田空港第1ターミナルの
新しい入国 審査システムを視察した。プライバシー侵害の懸念などから
市民団体による反対 運動が高まっていることに対し、法相は「テロは大き
な脅威。価値の比較考量の 問題で、我慢していただくしかない」などと
理解を求めた。
制度は20日から全国27空港と126海港で一斉に始まった。在日韓国・
朝鮮人ら特別永住者と外交・公用の人を除く、16歳以上の外国人が対象
だ。 鳩山法相は視察後、報道陣に「アルカイダの関係人物が日本に何回
も入国した事実がある。そういうことを防ぐ効果はあるだろう」と意義を強調
した。
一方、国際NGOのプライバシー・インターナショナル(本部・ロンドン)は
19日、欧米やアフリカ諸国など約70の市民団体の共同署名で「指紋採
取の強制は世界で最悪の国境管理だ」とする声明を法務省と鳩山法相
にあてて送付した。
ピースボートやアムネスティ・インターナショナル日本なども都内で合同
記者会見を開き、「『外国人の問題』と見過ごされがちだが、日本が導入
すれば他国も追随し、日本人も指紋を採られるようになりかねない」と
制度の見直しを求めた。