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「北の強みはロケット、韓国は衛星の製作・運営」(下)

7月に衛星打ち上げ、高興・羅老宇宙センターは今

◆2017年には宇宙大国の仲間入り

 打ち上げ成功の確率は高くない。衛星の自力打ち上げに成功したと判定された8カ国のうち、最初の打ち上げに成功した国はイスラエル・フランス・旧ソ連(現在のロシア)の3カ国だけだ。成功率は27%で、米国も最初の打ち上げには失敗した。

 イ・チョルヒョン・チーム長は、「われわれが資金を投じて作った衛星を他国で打ち上げることになれば、衛星を搭載し発射する3カ月間は統制棟にも行けず、試験棟でスクリーンを見守るしかない。韓国の力で打ち上げを行い発射運営の経験を積むことは、大きな自信となる」と語った。

 羅老宇宙センターは、第1次打ち上げから9カ月後に第2次打ち上げを行う。3回の打ち上げを行うことでロシアと契約しているため、現在100キロ級の衛星3個、固体モーター・ブースター3機が羅老宇宙センターに用意されている。ロシアが作る下段部ブースターは、今年6月中旬ごろ韓国に持ち込まれる予定だ。閔庚宙(ミン・ギョンジュ)羅老宇宙センター長は、「今年7月の打ち上げを成功させ、2017年には完全に独自の技術で製作したKSL2を打ち上げて、真の“韓国の宇宙時代”を切り開く」と語った。

 韓国政府が3125億ウォン(現在のレートで約230億円、以下同)を投入し、2003年3月から510万平方メートルの敷地に造成された羅老宇宙センターには、航空宇宙研究院の関係者やロシアの研究陣、現代重工業の社員など310人余りが常駐している。なお、KSLV1ロケットと衛星の開発には、総額5024億ウォン(約370億円)が投入された。

高興=チョ・ホンボク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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