「北の強みはロケット、韓国は衛星の製作・運営」(中)
7月に衛星打ち上げ、高興・羅老宇宙センターは今
◆7月に韓国から人工衛星打ち上げ
重量100キロ級の科学技術衛星2号(STSAT2)を搭載するKSLV1は、今年7月末の気象条件などが良い日に打ち上げられる。KSLV1は長さ33.5メートル、直径2.9メートル、重量は140トン規模で、発射の24時間前に発射場のエレクターへ移された後、垂直に立てられる。液体燃料が注入される下段部メインブースターはロシアが開発したが、固体燃料エンジンを積んだ上段部と衛星本体は韓国が作った。韓国が開発した衛星打ち上げロケットを韓国の国土から、韓国人の手によって初めて打ち上げる歴史的瞬間、発射台から2キロ離れた発射統制棟発射指揮センターの趙光来(チョ・グァンレ)宇宙発射体研究本部長が発射ボタンを押す予定だ。
趙本部長は「このロケットは最初の25秒間で、まず900メートル垂直に上昇した後、南側に傾いて飛行し、沖縄本島那覇の180-200キロ上空を通過する」と語った。国際法では高さ100キロまでが領空となり、それ以上は宇宙とみなされるため、日本の領土上空を通過しても問題にはならない。ただし航空宇宙研究院は、発射の前後に日本に対し状況をリアルタイムで伝える予定だ。
今年7月末に宇宙に打ち上げられる韓国型小型衛星発射体(KSLV1)の1段目・2段目が結合された姿。エンジンがないだけで実際のロケットと同一の地上検証用機体(GTV)だ。羅老宇宙センターは、今月15日に発射台の様子を公開する予定。
打ち上げから540秒で、2段目の固体燃料ロケットから衛星が切り離される。衛星は地球の周回軌道に進入した後、高度300-1500キロを飛行しながら、地球の輻射エネルギーや星の位置などを測定する任務を遂行する。寿命は2年。写真を撮る機能はない。1段目のブースターは発射から238秒で切り離され、放物線を描きながらオーストラリア付近の公海上に落下し、2段目のブースターは大気圏で燃え尽きる。
高興=チョ・ホンボク記者
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