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東京女子医大事故:検察側が上告断念 医師の無罪確定へ

 01年に東京女子医大病院(東京都新宿区)で心臓手術を受けた平柳明香(あきか)さん(当時12歳)が死亡した事故で、東京高検は9日、業務上過失致死罪に問われた医師、佐藤一樹被告(45)を1審に続き無罪とした東京高裁判決(3月27日)について、上告を断念する方針を決め、平柳さんの遺族に伝えた。上告期限の10日を経過すれば、佐藤医師の無罪が確定する。

 佐藤医師は、助手として立ち会った手術で人工心肺装置の操作を誤り平柳さんを死亡させたとして起訴された。高裁判決は「執刀医が装置の管を挿入した位置が悪かったため、重い脳障害が生じた可能性が高い」と指摘し、佐藤医師の装置操作と死亡に因果関係はないと判断した。

 1審・東京地裁は05年11月、死因について検察側主張を認めた上で「佐藤医師に予見可能性がなかった」と無罪を言い渡したが、2審は死因も含め全面的に検察側の主張を退けた。このため高検は「適法な上告理由が見当たらない」と判断したとみられる。【伊藤一郎】

毎日新聞 2009年4月9日 21時38分

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