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日本政治のブラックホール

きのうの記事に「中の人」らしき読者から「法律の制定過程としては、省内調整→他省庁調整、法制局審査→与党議員根回し・・・とありますが、キーマンとなる人の誰か1人でも首を縦に振らない人がいたら、全てパーです。今は、この中に民主党も入ります」というコメントがあった。

日本の官僚機構では、こういう非公式のコンセンサスを得る調整のオーバーヘッドが非常に大きく、キャリア官僚の仕事の大半を占め、拘束時間が異常に長い。この原因は、公式の内閣―大臣―各省庁というツリー構造とは別の、族議員や他省庁とのスパゲティ状の非公式ネットワークで実質的な意思決定が行なわれるからだ。

その原因は、天皇制にある。東京の上空を夜、ヘリコプターで飛ぶと、まぶしいほど明るい都心に、ブラックホールのように真っ黒な空間が広がっている。皇居である。ロラン・バルトが、この空虚な中心が日本の社会を象徴しているとのべたのは有名だが、それは日本の法制度の象徴でもある。

明治憲法では、主権者である天皇が実際には政治権力を行使しないため、権力の空白ができた。この空白を埋める調整機能の所在は、時代とともに変化した。明治期には、この中枢に山県有朋などの元老がいたが、こうした非公式の調整機能はたぶんに属人的なものなので、藩閥の力が低下するとともに元老の重みは低下した。

元老に代わって空白を埋めたのは、政党だった。大正期には、官庁の主要ポストは政治任用で、官僚出身者が政治家になって政策を立案するようになり、政党が立法と行政を仲介して調整する機能をもつようになった。しかし二大政党は権力維持のために高級官僚ポストを独占し、財界との関係を強めて腐敗がひどくなった(『政党と官僚の近代』)。

特に昭和期に入って不況に突入すると、国民不在の政争を続ける政治家への不満が官僚にも強まった。岸信介などの革新官僚は軍部と手を結び、商工省を乗っ取って「軍需省」とし、中枢機能を「企画院」に集中した。政党も、政権をとるために軍部に迎合するようになった。戦時体制は、岸の信奉する北一輝の理想とした軍の支配による国家社会主義を実現するものだった。軍は「統帥権の独立」によって議会に制約されなかったため、いつの間にか本来の権力機構の外にあった軍部が権力の中枢になり、他の国家機構を食いつぶし、その暴走は止まらなくなった。

この中心なき官庁セクショナリズムは戦後も続いたが、高度成長期には大蔵省の予算配分機能が空白を埋めた。しかし予算が増え続ける高度成長期が終わると、各省庁の配分が固定化して、大蔵省の裁量の余地は少なくなった。そして90年代には、不良債権処理の失敗で、大蔵省の威信は低下し、金融機能を切り離されて「財務省」に格下げされた。

岸に連なる国家社会主義は、通産省の統制派として残ったが、総合調整機能は失った。通産省には、白洲次郎(初代の貿易庁長官)の流れを汲む国際派もあったが、昔から「平家・海軍・国際派」といわれるように主流にはなれなかった。この対立は「ターゲティング派」と「フレームワーク派」の対立として、その後も残ったが、後者は村上人脈にみられるようにパージされた。

だから中心は今も空虚なままで、むしろブラックホールは広がっている。かつての自民党では、派閥のボスが元老の役割を果たし、族議員にもボスがいて、たとえば郵政族なら野中広務氏に話を通せばOKだったが、今ではそういうボスが(よくも悪くも)いなくなった。最近では、衆参の「ねじれ」によって民主党までコンセンサスを広げなければならないため、政策は全員一致でないと承認されなくなり、政治は完全に止まってしまった。

しかし野党が議会で多数派になる状況は、大統領制の国ではよく起こるもので、フランスではcohabitation(同棲)という粋な名前がついている。アメリカでも、ブッシュ政権の指名した裁判官が上院の公聴会で拒否されるといった事態は珍しくない。日本では、官僚が「同棲初体験」で、野党に根回しするネットワークがないため、政治が止まっているのだろう。

今回の公務員制度改革は、こうしたスパゲティ構造を断ち切ってツリー状に整理しようとするものだが、それが実現するかどうかは、率直にいって疑問だ。怪文書にみられるような官僚の本音と一致しない制度をつくっても、彼らはそれを面従腹背でボイコットするからだ。官僚の人事を集中管理するという構想は、GHQの強要した職階制と人事院でも試みられたが、官僚は法律を制定しながら無視して職階制を空文化し、人事院の機能も最小化した。内閣人事庁も、同じような結果になるおそれが強い。

天皇というブラックホールは、1000年以上も続いてきた構造だ。武士が政権を取った後も、彼らは天皇の「臣下」であり、明治維新も天皇の代理人と称する下級武士による「復古」だった。この空虚な中心を「私が埋める」と僭称するような「不敬」は許されないだろう。だからブラックホールを取り巻くリゾーム状のネットワークも、法律ぐらいで変わるとは思えない。
コメント ( 27 ) | Trackback ( 2 )
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コメント
 
 
 
Unknown (藤井 まり子)
2008-03-16 22:55:02
いつも興味深く拝読させていただいております。
岸さんが北一輝に新法していたとは、本当に不思議というか、さもありなんというか、そんな時代だったのですね。

>この空虚な中心を「私が埋める」と僭称するような「不敬」は許されないだろう。だからブラックホールを取り巻くリゾーム状のネットワークも、法律ぐらいで変わるとは思えない。

は、とっても象徴的な言葉です。

そういえば、わが夫の所にも、東京へ転居してから、高橋氏は電話をくださったようです。とても気さくな方だと聞いております。
高橋氏のような優秀な方でも、財務省に楯ついたら、官僚養成のためにあるような官製大学:東大の教授にはなれないのでしょうね。とっても、もったいないですね。

先日のブログ記事を再び引用させていただきました。
リンクを張らせていただきます。お手すきのときにでも、お読みいただけたら幸いです。
『霞が関改革の本丸「人事庁」報道のメディアの迷走』
http://diary.jp.aol.com/uvsmfn2xc/1041.html
 
 
 
初めてコメントします (hiruchan0414)
2008-03-16 23:36:36
>その原因は、天皇制にある。

やっぱり全ては天皇につながり、天皇に終わる。
君主制の恐ろしさというか、凄さと言うべきか・・・。
 
 
 
おもてなしの政治学 (fuji)
2008-03-17 00:04:40
政治にも「ギーク族とスーツ族の軋轢」があるのかもしれませんね。小泉元首相をギーク族とするなら福田首相はスーツ族ですね。小泉元首相には国民に政治を「体験」できる「おもてなし」の力があったように思います。そういう意味では日本を変えられるのはギークな政治家かもしれません。
 
 
 
すごい分析力、洞察力です勉強になります (shiroutoDQN)
2008-03-17 02:06:52
天皇制について、少なくとも私の友人(20代)や職場(30〜50代)、家族に対して、反応が恐ろしくて議論すらできなかったです。
ネットが無かったら同じ疑問を持つ人の存在すら分からなかった。別に俺って変人じゃなかったんだって安心した。

タブーをなくすのは難しくないと思います。
「何であんなふうに考えてたんだろ。冷静になればありえない。」という経験は誰もがあるから、絶対できる。
目から鱗が落ちるような体験をして、ほんの数ヶ月で世界が劇的に変わった体験、あるでしょう。

試しにニコニコ動画で陛下の面白おかしい動画を流してみてはどうでしょう。
音楽などの素材はタダ同然だから、その手の職人に1本30万も払えば作者品質自重しろwくらいの良作ができるはず。
今週の萌える陛下とか。皇后のギリギリMADとか。年1500万もあればできる。
ニコ動の今の動画供給量からいけば話題をさらうのは容易でしょう。匿名だから暴力からも逃れられます。
雑誌記者などが触発されれば他のメディアにも飛び火させることができるかも。

…あ、すいません、ニートはもう消えますのでw
 
 
 
はじめてコメントいたします。 (周二)
2008-03-17 03:49:17
>その原因は天皇制にある。

私も日本人が民主主義を生かしきれず、トップリーダーが存在しないのは天皇制が影響していると思っています。
 そのルーツは、聖徳太子の17条憲法の和の精神と官僚国家主義にあります。
 就職氷河期の皆さんを中心にトップリーダーが出現し、日本が民主主義を生かせる日が来るのをたのしみに期待しています。
 天皇制では、まず、皇族の皆さんの基本的人権の回復が喫緊の課題であると考えます。いずれにせよ千数百年間、日本人の遺伝子に刷り込まれたお上を敬う習性を変えるのには、我々が自己認識を新たにするために、このような議論をもっとする必要があります。
 
 
 
中空構造 (popo)
2008-03-17 06:27:56
「中空構造日本の深層」河合隼雄(中央公論社)1981年、が出版されています。
 
 
 
国家元首 (生粋)
2008-03-17 08:11:13
諸外国から見れば、天皇陛下は実質的に日本の国家元首になるのでしょう。
日本人がこの日本を今後どんな国にしたいのかによって、この象徴天皇制も何かしらの「変化の芽」が生まれるのではないのでしょうか。

下らない政争に明け暮れ、国益すらまともに守れていないような国会議員しか選べない日本人。
そしていつまでも官僚支配から脱出せないような日本人に
一体そこまで考え得る人がどれだけいるのか…。
 
 
 
平成維新 (勤皇志士)
2008-03-17 08:54:22
日本皇室が、こうなるのはいつのことでしょう。

http://www.youtube.com/user/TheRoyalChannel
 
 
 
天皇陛下がいなくなると問題が・・・ (就職氷河期っ子)
2008-03-17 09:40:22
日本政治のブラックホールの話しとても説得力があります。ただ、日本が滅んでも利権にしがみつく輩が、なんと無く政府を運用している振りだけしてまかり通る日本ですから、天皇陛下がいなくなれば、空席を巡ってまた不毛な権力争いに明け暮れる予感がします。
ですから、立法が出来ない人を政治家と呼んだり(なんの役に立つの?)、官僚や役人の様に責任を取らない人に、国民が言われただけの額を支払うのが問題化と思います。
日本人は、意味のない形だけのものに、言われるがままに金を支払い、権力も与えられるんですよね・・・
こういった、盲目的な部分をなくさないと、どのような仕組みであれ、ブラックホールが発生すると思えてなりません。
本当のブラックホールは、何も考えない国民自身ではないでしょうか?
 
 
 
Unknown (ダブルウィング)
2008-03-17 09:56:00
今回記事に関して、池田さんもそこに気がつかれていた事に大変興味深く拝読させて頂きました。
私の場合、何故、天皇が東京に居られるのかといった疑問に対して、それを考えるに至った訳ですが、池田氏のような主観で以って考えた事はありませんでした。

ですが問題なのは、立場がどうであれ、その空白といったものを、今後どのような方法で以って埋めてゆくかにあります。
池田さんも今回、このような構造的欠陥についてご指摘されても、その代価システムに関しては捕らえ喘いでおられると察します。
 
 
 
考えても、行動しても (popo)
2008-03-17 10:19:26
労働組合が元気だった頃、メーデーなり行進したりの行動を行っているわけです。
自社さになって、国政がましになるかと思ったら、まったく変わらない。
考えて一票を行使した結果がこれです。皆、考えたり
行動したりしても、少しも変わらないという現実があるのです。
 
 
 
Unknown (VH)
2008-03-17 13:44:41
不敬は許されないですね。てゆうかゆるしてほしくないですね。天皇制はあるべきで、日本をまとめるためには必須ですね。仮になくなったとして思想的に何が日本をまとめるのかが考えられない。

アメリカや中国のような狂ったナショナリズムが使われてもいやだし。あからさまな資本主義もありえない。

天皇制は弊害もあるけれども、日本のためには必要かと・・・
 
 
 
Unknown (南の原っぱ)
2008-03-17 14:07:46
今回の池田さんの提言は、天皇制擁護なのか、反天皇制なのか、ちょっとわかりにくいです。まあ、天皇制擁護ではなさそうなのだけれど、反天皇制でもなさそうだし。

私見ですが、私はもう少し天皇陛下に政治的発言を許した方がいいのではないかと思います。たとえば、北朝鮮の拉致被害の時は、天皇陛下ではなく、美智子様だったけれど、「共同体の一員が行方不明になってしまったことについて、我々は関心を持つべきではなかったでしょうか」と発言され、これで世論がまとまったことがあります。(もちろん、「私見」です。そう思わない人もいるでしょう)ハワイ沖の漁業実習生を乗せた船がアメリカの原潜にぶつかって多数の死者を出した時も、アメリカ大使は急遽皇居に赴いて謝罪し、その時に、天皇陛下は「正しく原因が究明されることを望みます」と発言して、実際、アメリカ政府は、これに対応した。森なんかは、何もしていない。

実際のところ、象徴天皇というけれど、天皇位というものが存在する限り、それはそれなりの重みをもっているし、昭和天皇も今上陛下も、「それなり」の微妙な発言を行っている。
民主主義の国(共和制国家)では、大統領がそれをになう建前だけれど、実際にはなかなか難しい。対して、それを、生まれながらに自己の責任として生きるべく運命づけられた象徴的人格が用意されていること、それは、立憲君主制の国の「強み」だと思う。
 
 
 
徒然王子 (佐藤秀)
2008-03-17 16:20:23
>明治憲法では、主権者である天皇が実際には政治権力を行使しないため、権力の空白ができた。

バルトは西欧の「意味の病」から解放された日本文化の自由さ(いい加減さ)の象徴として皇居を例に出したまでで、日本の権力の中心の空白とは直には結びつけられないと思いますけど。
むしろ巨大ブラックホールが銀河系の中心にあるようにブラックホールは求心力の中心で、皇居は求心力の中心だった。けれど、朝日新聞連載中の「徒然王子」(島田雅彦)が皇居を抜け出したように「空虚の中心」が最近崩壊しかけていることが最大の問題のような気がする。
 
 
 
テレビ脳 (tanakac2008)
2008-03-17 17:21:34
テレビによって国民が何も考えないように誘導されてきた気がします。テレビ黎明期から1980年前頃までは、まだ共同体も機能していて自分たちのアタマでモノを考えることができました。しかし共同体が崩壊し団塊世代中心に国民の大半が「テレビ脳」になってしまってから以降は私的意識だけの人間が大量に生まれてしまった気がします。ある意味で皇太子さま雅子さまもテレビの犠牲者という感じがします。彼らもきっと今さら日本の伝統や国事行為なんかよりテレビ朝日のスマスマに出てみたい、そして草薙くんにハングル学びたい等という感覚がどこかにあって、それを宮内庁(官僚たち)が制御するという構造なんでしょう。
国民の大多数も同じです。
ブラックホールとは日本の場合まさにテレビそのものだと思います。
 
 
 
天皇とシステム (hide)
2008-03-17 18:07:10
天皇は「君臨すれども統治せず」という存在です。先生はこの「統治せず」の部分を指して「ブラックホール」と表現されたのだと思います。

国会において聖書に手を置き宣誓するというシーンは日本では見られませんが、国会の開始には天皇がお言葉を述べられたあと、議事が進行していきます。

天皇は日本の聖なる部分を担当する存在として重要な位置にあります。諸外国のように「国教」がないわが国は、最高権力者に歯止めをかけるという役割を宗教に代わって天皇が引き受けているのではないかと思います。

天皇制と「リゾーム状のシステム」は関連しているといえばいえますが、政治の力で「システム」に風穴を開けることは可能だと思います。個人的には、小泉政権に期待していたのですが、期待はずれでした。もう少し時間がかかりそうですね。


 
 
 
最高権力は空席の方がいい (就職氷河期っ子)
2008-03-17 19:28:11
私は天皇制に賛成です。というのも、官僚の暴走すら制御できない日本人が「最高権力」を誰かに与えると言う事は、国がすぐさま崩壊するのが目に見えているからです。ですから私は、天皇家の方々には敬意を持っております。そして、大いなる犠牲者といえると思っております。
天皇家の方々は象徴でなくてはならないと言う、曖昧な地位のまま、よく耐えておられます。海外の人々は、このような旨みの無い(税金取り放題の官僚の法が旨い)権力者が理解できないでしょう。
しかしながら、「あえて曖昧で空白の最高権力」それこそ上手い方法ではないかと私は思います。
天皇陛下があまり政治的発言をしないのは、やきもきする部分もありますが、大変賢明だと思います。
というのも、あまり発言しすぎると、本当に大統領と化してしまうからです。これでは天皇制の意味がありません。
天皇制度は負の部分だけではなく、長所を活かせばもっと日本はもっと諸外国相手に上手く立ち回れるという気がします。
 
 
 
Unknown (hide)
2008-03-17 20:18:34
>就職氷河期っ子様

天皇は最高権威者ではありますが、最高権力者ではありません。天皇は、時の最高権力者(総理大臣)に歯止めをかける、つまり国家のことを真摯に思い、私心を捨てて政治に関わるべしといった自省を促す存在であると思います。諸外国の大統領、首相が神に誓うのと同じ効果を有するわけです。

これ以外は貴殿の意見に同意いたします。
 
 
 
首相公選をやればいい (ななし)
2008-03-17 20:48:11
日本では議員内閣制が機能してないだけで天皇制は関係ない。
大統領でなく首相の公選をやれば天皇制に反することなく官僚支配から脱却できるのではないか。
 
 
 
Unknown (およよ)
2008-03-18 00:34:50
K.V.ウォルフレンが指摘したように、権力の中心は政官財が癒着してドーナッツ状になっている。(最近はメディアも加わっているようだが)
すなわち、真ん中が空洞になっていて誰も責任を取らない、って仕組みだろう。
これは権力者側からすればとても都合の良い仕組みで止められないわな。

失政を行っても、実際に政策を作り執行する官僚は法を盾に責任を取らない。
政治が責任を取る訳だが、内閣解散か又は大臣が辞任するだけだ。
国会議員の立場は手放さない。
後は、国民に付けを回してお仕舞いと・・・

天皇の問題は、戦前と戦後で意味合いが全く違うでしょ。 
今は権威と伝統の象徴にしか過ぎない。

権力のブラックホールは、権力者が責任を逃れる為に意図的に作り出してるものだと思うなあ。
これは有る意味で日本の伝統的なお家芸で、責任逃れの為に最高権力者が裏に隠れる手口から来ているのだろう。
摂関政治や院政なんてのがそうじゃないの?

だから天皇制を廃止した所で、この問題の解決には成らない。
どなたかもコメントしている様に、かえって混乱が酷くなる位がオチだろう。
 
 
 
天皇制は存続した方が良いと思います (DEK)
2008-03-18 09:55:16
ドライな言い方をすると,天皇は何百年に一度か日本の安全保障などで役に立つものであり,「宝刀」.うかつに捨ててしまわない方が,およよさんも仰るとおり,良いと思います.
 
 
 
皇室利権の密室と官僚 (アンチ宮内庁)
2008-03-18 10:38:28
象徴天皇制の最大のブラックホールは宮内庁官僚でないでしょうか。
あそこはタチが悪い事に、官僚の出向先で生え抜きが一部の侍従しかいないのです。
そして、官僚が出世競争の為に象徴皇室も利用し利権としているのです。
明治天皇は元勲の暴走を「日清開戦は朕の与り知らぬ所」と述べたそうですが、今の宮内庁はそれすら許さないのです。
そこを解体すべきと言うのは総論一致できるのではないでしょうか。
 
 
 
いつものイナゴです (田中健)
2008-03-18 11:35:34
天皇制廃止に賛成です
理由は意味不明な和暦を廃止するキッカケになるかもしれないから
これで”次の年号を考える”といった類のおよそ非効率な作業が発生しなくなり、また一歩政治のスリム化が実現しますね

まあいきなりスッパリ廃止というわけにはいかないだろうから、まずは皇族を一般市民と同じ扱いにするところからでしょうか
とりあえず宮内庁は解体
どうせ対外的な行事以外では無くても困らないんだから外務省あたりに専門部署でも作れば問題無いでしょう
大使館の現地駐在員とかどうせ暇だろうしこの際給料分の仕事をしてもらうって事で
 
 
 
よく読めば (S,Ryo)
2008-03-18 15:27:40
天皇制の賛否を問う記事ではない事ぐらい分かるでしょう?
 
 
 
分かっていて言っているんだけど (就職氷河期っ子)
2008-03-18 16:07:39
> 天皇制の賛否を問う記事ではない事ぐらい分かるでしょう?

池田教授が現状を冷静に説明している事は、分かっているけどもこの分析結果を見て、将来どうあるべきかを考えて、誰しも一応賛否ぐらい考えるんじゃないかな?
 
 
 
市民 (承認されるかしら?!)
2008-03-18 20:00:41
「その原因は、天皇制にある。東京の上空を夜、ヘリコプターで飛ぶと、まぶしいほど明るい都心に、ブラックホールのように真っ黒な空間が広がっている。皇居である。ロラン・バルトが、この空虚な中心が日本の社会を象徴しているとのべたのは有名だが、それは日本の法制度の象徴でもある。」

「天皇制」「ブラックホール」「空虚」「象徴」というのは、構造主義的「記号」分析としては優秀なのかもしれないが、この分析ほど日本的官僚機構に見事に同調した、それこそ、アドルフ・ヒトラーも嫉妬したという、天皇制=霞ヶ関擁護の論調もまたとないのではないですか。

法というのは、それを執行する側のものが、自ら課す法の内側にあるのか、あるいは、無いのかといった問いを立てたとき、それは、常に、どちらでもあって、どちらでもない「無法の法」地帯と記述されてきた。それを「天皇制」「ブラックホール」「空虚」「象徴」といい変えてみても事態はかわらない。だからこそ、知性はここに問いを挟みこんできたのではなかったのでしょうか。

つまり、一体誰が、法を「権力」として理解しろと教えたのか。一体誰が、法を「権力の空白」と表象しろと教えたか。権力とは「暴力」=軍隊の集中と、同意を求めず一方的に略取する「租税の取り立て機構」=官僚のことであり、この軍隊と官僚機構に、市民の側が一定の規制=法を課していくというのが近代法なのではないですか。だとすれば、法の執行力とは、市民の側が権力機構の側に迫る「説得」と「同意」の過程自体にあるはず。なのに、そうなっていないのは市民の側にある投票行為=投票用紙の遣り取りを通じて、立法府という「法」を建設する代表議会制民主主義が、実は、手の込んだ官僚制でしかないからではなかったか。それこそ、代表が「re・presentation」=再・現前、つまり、表象行為でしかなかったということは、ロラン・バルトという固有名詞をお出しになられているのであれば、当然の了解事項としたい。つまり、人は誰かの代わり(代表・代行)などできないのであり、それをできるかのように人をそうと錯覚される行為が「表象行為」ではなかったか。

だとすれば、敢えて問題といってみたときに、問題なのは、代表議会制民主主義=立法行為によって官僚機構(権力)に規制をかけるとうのが、まったく根拠のない話であり、それは、単に官僚制を容認する手の込んだ手続きでしかなかったということである。市民の側には、だから、権力に対する規制などできないのである。そのできないことの「無権力」の矛先を、あなた自身がそうしているように、「権力の空白」として表象される「天皇制」に求める。だが、ここで躓こうではないか。その絶大なる表象機能の発動を前に、それを「権力の空白」といっていいのだろうか。「公式の内閣―大臣―各省庁というツリー構造とは別の、族議員や他省庁とのスパゲティ状の非公式ネットワークで実質的な意思決定が行なわれるからだ。その原因は、天皇制にある」という、この権力の偏在ぶりを自ら認めておいて、それを、「権力の空白」といっていいのだろか。これほどの、円滑な権力の機能ぶりは、またとないのではないか。

無論、それはなにも特殊な日本的事情ではない。「国王は君臨すれども統治せず」といった英国市民革命が「権力の空白」という権力発動装置を作ったこと、
また、天皇が朝鮮半島から渡ってきた侵略者であることは、誰もが知っている。
その天皇を「権力の空白」といっていいのだろうか。

戦中、多くの日本人は天皇を代表して戦った。天皇のために戦ったのだ。ならば、代表者は誰か。言わずと知れた、われわれ、市民ではないか。天皇を代表して戦った、われわれ、市民が、国家の、その代表者なのだ。権力は、この時、市民に奪取されているではないか。「権力の空白」おおいに結構!われわれ、市民こそが、その主権者=権力者であれば、今更、それがどうしたというのだろうか。忘れるなよ!われわれ、市民が、主権者=権力者、国家の、その代表者なのだ。

そうなら、ここにある分析なんて、ヘッ!でしょう。
 
 
 
Unknown ()
2008-10-17 11:35:51
遅い米ですが

天皇家が侵略王朝かは知りませんが
古代朝鮮半島に住んでいたのは日本列島人種と同種です、しかし今で言う満州族やロシアの先住民族、モンゴル諸民族と同種の民族が朝鮮半島に進出し同化し生まれたのが今の朝鮮半島の民族で日本や中国の近代以前の歴史書や国史をみればわかります、正しくは(私自身は渡来系でもいいですが)仮に渡来系であるとして人種的に日本先住民族と別種かと言えば違うと思いますよ?朝鮮の各王朝のまとめた書物でも朝鮮半島南部には日本語を話し日本の文化を持つ集団が住んでいたことは記されてますし、近年では日本の前方後円墳より後の時代に作られた日本式前方後円墳も作られいましたし、そこの副葬品も日本式だったそうです

長く日本や韓国では弥生人は日本に朝鮮半島から文化を持ってきて日本人のルーツであると定説でしたが、実は中国から日本に来た倭族(中国系)が日本人と混血して弥生人が生まれ、その弥生人が朝鮮半島に渡って朝鮮半島民族の成立に影響を与えたと韓国や日本の複数の学者や医師の遺伝子研究で明らかになってきています

この事は日本の資料をお見せしてもいいですが信用されないと思いますので韓国の新聞各社のネット版記事をソースとして見せします(ネット上では有名な物です)

韓国朝鮮日報:韓国人のルーツは中国中北部の農耕民族(日本列島に定着した弥生民族が韓半島に移住したことを示す遺伝学的証拠と見ることができると説明した。)
http://www.chosunonline.com/article/20040511000078

韓国東亜日報:血液分析により民族の移動経路を判明する (韓国、台湾、日本でもっとも単一民族に近いのは日本人)
http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2001010317828

韓国中央日報:顔で見た韓国人、すでに他民族血統…“80%が北方系(日本列島からの影響とはさすがに認めたがらないみたいですが、遺伝学上では日本からの影響を距離的にも否定しにくいでしょう)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90507&servcode=400§code=400

韓国連合ニュース:韓国人, 違う 民族の 血 40%位 まじている
http://j2k.naver.com/j2k.php/japan/http://www.chosun.com/national/news/200604/200604050360.html



以上、世界でもっとも反日的な国の一つ韓国、しかも左右両思想の各社の記事です、遺伝子は偽る事はできませんので近年の韓国の医学界や遺伝子学界も自らの民族の成立について事実を書かざるをえないようです、この点でいえば日本人種=朝鮮半島起源を深く主張する一部の日本の学者層の事実認識は韓国の遺伝学者より遥かに遅れてると言わざるをえないですね、思想が絡むと日本も韓国も同じです

 
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