医療費の伸び、要因は薬剤料―日医
日本医師会は4月8日、定例の記者会見を開き、厚生労働省の「最近の医療費の動向(2008年11月号)」についての見解を示した。この中で中川俊男常任理事は、「医療費の伸びの主な要因は薬剤料の伸びではないか」との認識を示した。
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昨年4月から11月までの医療費は、前年同期と比べて1.8%の増加。特に調剤医療費は5.4%増と大きく増加している。
調剤医療費は「処方せん枚数(数量)×処方せん1枚当たり医療費(単価)」で決まる。中川氏はその増加要因について、「処方せんの枚数は前年同期と比べて0.1%減少しているが、処方せん1枚当たりの医療費が2.3%増加している」と指摘。
処方せん1枚当たりの医療費の内訳は、薬剤料が73%、技術料が26%、特定保険医療材料料が1%。中川氏によると、2008年4−9月分の単価は7467円で、前年同期比145円の増。このうち薬剤料は94円増、技術料は50円増で、単価上昇の6割以上が薬剤料の単価アップによるものと指摘した。
中川氏は、「医療費の自然増の主体が薬剤料ならば、考え方や中医協の議論も変わってくる」と述べた。
更新:2009/04/08 21:43 キャリアブレイン
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