ファイヤープロジェクト
データ
2003-07-20T15:13+09:00   matsu
Lispにおけるデータについて概観する.
Lispは整数,文字列など多くの言語で用いられるデータ型の多くに対応している.これらを評価した結果は自分自身である.例えば整数1を評価した結果は1である.
+はオペレータだが,シンボルとして扱いたいときは特殊オペレータquoteを使用する.
> (quote +)
+
また,quoteの省略形として引用符がある.
> +
NIL
> '+
+
+と打つと+が評価されその値が表示される.引用符をつけることで(+の評価を抑制し)シンボルとして参照できる.シンボルは入力にかかわらず大文字に変換される.
> 'a
A
上の例で逆にaに'をつけないと,aは変数として解釈される.
リストは0個以上の任意の型の要素をカッコでくくったものである.Lispプログラムはリストとして表現される.そのためリストは関数呼び出しとして解釈される.関数呼び出しさせない(リストを評価させない)ためにはリストの前に引用符をつける.
[1]> (+ 1 2)
3
[2]> '(+ 1 2)
(+ 1 2)
空リストは()もしくはnilで表現できる.LispはLISt Processorであるので,Lispにおいてリストは重要であるので,リストについての詳細は別途記述する.
Lispのデフォルトでは真はt,偽はnilというシンボルで表現する.tやnilを評価すると自分自身になる.
[1]> t
T
[2]> nil
NIL
返り値が真偽である関数を述語という.Lispでは述語である関数名はpで終ることが多い.述語notは引数の真偽値を逆にする.
[1]> (not nil)
T
[2]> (not t)
NIL
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