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橋下知事、憤然一時席立つ 「カメラ冒頭だけおかしい」

一時退席した後で会場に戻り、意見を述べる橋下徹知事(右)=国土交通省(矢島康弘撮影) 8日に国土交通省で開かれた国の直轄事業負担金制度に関する全国知事会の12道府県知事と金子一義国交相らとの意見交換会で、テレビカメラの撮影が冒頭だけに限られていることに憤った大阪府の橋下徹知事が一時、退席する騒動があった。知事は約15分後に会場に戻り、「無礼な振る舞いをしてすみませんでした」と金子国交相らに陳謝したが、終了後に情報公開に関する全国知事会の姿勢に疑問を呈した。

 会合は、記者らの傍聴は最後まで認められていたが、テレビや写真撮影は冒頭に限定。橋下知事は到着時にこれを知り、「ありえない」とすぐさま退席。報道陣に「フルオープンの場でしかしゃべらない。この会議に懸けてきたのに」などと怒りをぶちまけた。

 だが、報道陣から「知事の思いを国にぶつける機会を失うことになる」と諭されると、「謝りに行こう」と会場に引き返した。

 会合は、最後まで撮影ができる形に変更されたが、橋下知事は「国直轄事業負担金に関して、国の情報開示を問題としている中、会議を公開しないことは納得できない」と批判した。

 橋下知事は会合に先立ち、財務省と国交省を訪問し、国の出先機関庁舎のあり方に関する要望書を近畿の各府県知事らとの連名で提出。「地方分権改革の方向性が見えない中で、大規模な建て替えを行うのはおかしい」と指摘した。

 【写真説明】一時退席した後で会場に戻り、意見を述べる橋下徹知事(右)=国土交通省(矢島康弘撮影)

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