ピザ回し世界一、埼玉・羽生の料理店の27歳

ピザ回し世界一、埼玉・羽生の料理店の27歳

米国ラスベガスで開かれた「ピザ世界コンテスト」(11〜14日)に招待された埼玉県羽生市川崎のイタリア料理店「アロマヴィータイオンモール羽生店」のピザ職人、赤荻一也さん(27)(栃木県藤岡町)が、ピザ生地を回し続ける「ロンゲストスピン部門」で日本人としては初めて優勝し、世界一に輝いた。

 ピザ生地を自在に回すなどの「シングルアクロバット部門」でも準優勝し、ダブル入賞の快挙を成し遂げた。

 赤荻さんは2004年にピザ職人となり、06〜08年には、イタリアで開かれた世界ピザ職人選手権大会に出場。今回の同コンテストは、いずれの部門も11日に予選、12日に決勝が行われた。

 赤荻さんはロンゲストスピン部門で決勝進出した5人の中では、2分10秒と最下位だったが、決勝では3分25秒の好タイムで準優勝者の2分20秒を大きく引き離して快勝。5人の審査員の採点(50点満点)で競うシングルアクロバット部門も最下位で決勝に進出したが、本番では米国チャンピオンの48点に次ぐ42点を取り、準優勝した。

 赤荻さんは「最下位通過だったので、優勝するとは思いもしなかった」と驚き、「優勝できたのはお客さんの応援のお陰。世界チャンピオンとして、さらに練習に励み、技をお客に見てもらいたい」と喜びを語った。

 勤務先の田山幸司店長は「練習を見てきただけに、鳥肌が立つほどうれしく、感動した」。金銀のメダルや盾は来店者に触れてもらうため、店頭に飾られた。