米谷病院の民営化申請 登米市に住民ら

 宮城県登米市の市立病院再編問題で、2011年4月に無床診療所化される予定の米谷病院(登米市東和町)を民営化し有床体制のまま経営しようと、住民有志が8日までに「民営米谷病院(仮称)」の開設申請書を市に提出した。市医療局は、住民を主体とした民営化が可能かどうか検討する。

 申請書を提出したのは民営米谷病院設立理事会。理事には、米谷病院の有床体制維持を求める署名活動を展開した「米谷病院を考える市民の会」の佐々木駿代表ら地域住民3人と、米谷病院などの医師5人が名を連ねている。

 佐々木代表は地元の医師に協力を呼び掛けて3月に理事会を設立し、会の医療法人化の方向性を確認。病院開設申請書を市に提出した。

 佐々木代表は「約7000人分の署名を市に提出したのに無床診療化の方針は変わらなかった。有床体制を維持するには、病院を民営化するのが最善と考えた」と説明した。

 市医療局は「病院の有床体制の存続を望む住民の思いは理解する。現実的に住民らが病院経営できるかどうか見極めたい」と話している。
2009年04月09日木曜日

宮城

政治・行政



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