人気お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさんが肺結核で入院した。体調不良を訴え精密検査を受けたところ二カ月の療養が必要と診断された。
東京都は接触者調査や健康診断を実施するほか、電話相談窓口も設けた。舛添要一厚生労働相は「熱やせきが続けば一日も早く医者にかかって」と呼びかけた。感染が広がらないことを願いたい。
かつて日本人の死因のトップを占めていた結核は、特効薬の発明で患者は激減した。しかし、今でも毎年二万五千人以上もの患者が発生し二千人以上が死亡する「国内最大級の感染症」であることは変わらない。
人口十万人当たりの新規患者数を示す罹患(りかん)率は二年前にやっと二〇を切った。一〇前後の先進国と比べると、日本は四十年近く遅れているとの結核専門家の指摘がある。
最近、問題となっているのは都市を中心にした若者の結核の増加だ。ネットカフェや終夜映画館などの閉鎖空間に免疫のない若者が集まって感染する。予防知識の周知が重要になろう。
社会的弱者への対策も求められる。患者の半数近くは七十歳以上の高齢者で、若いころ感染し体力が低下して発病することが多いようだ。ホームレスや日雇い労働者などの感染増加も懸念される。結核は決して過去の病気ではないことを再認識したい。