韓国南部・金海市の自宅前で、実兄が不正事件で逮捕された後、訪れた観光客らの前に姿を現した盧武鉉前大統領=08年12月(聯合=共同) 前大統領夫人が多額資金受け取り 盧武鉉氏の聴取不可避【ソウル7日共同】韓国の盧武鉉前大統領の有力後援者による政官界への不正資金供与事件で、盧前大統領は7日、側近の大統領秘書官(当時)を介して権良淑夫人が後援者から多額の金を受け取り、使ったと表明した。 盧前大統領が自身のホームページに掲載した国民への謝罪文で明らかにした。在任中の出来事で、前大統領に対する直接捜査は不可避な情勢となり、事件は前大統領夫妻の不正事件に発展する可能性も出てきた。前大統領自身も事情を説明するため、検察の聴取に応じる考えだ。 韓国メディアによると、検察当局は同日、秘書官時代の2005-06年ごろ、後援者から約3億ウォン(約2300万円)の不正資金を受け取った疑いでこの側近を拘束、取り調べ中。盧前大統領は謝罪文で「(すべて)夫人の依頼による金」と説明、金が夫人の借金返済に使われたことも示唆した。 また後援者が香港に作った関連会社の口座から前大統領の親類に送られた500万ドル(約5億円)が事実上、盧前大統領への不正献金だった疑惑も出ている。聯合ニュースによると、検察は側近の捜査を突破口に同疑惑の解明も目指す。 後援者は靴製造・販売会社の会長、朴淵次被告(脱税などの罪で起訴、公判中)で、親類は盧前大統領の実兄の娘婿。同ニュースによると、検察は疑惑への関与が取りざたされる別の後援者も近く拘束する見通し。 【共同通信】
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