社民党の福島瑞穂党首は8日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射に対する非難決議を巡り、民主党が与党案に賛成したことについて「民主党幹事長の発言が実現しなかったことについて事情を聴き、抗議したい。非常に残念だ」と述べ、強い不快感を示した。
民主、社民、国民新3党は7日の幹事長会談で、同決議への対応を含めた共闘関係を確認。民主党は社民党も折り合える文案での調整に入ったが与党に受け入れられず、衆参ともに与党案に賛成した。福島氏は「3党幹事長会談の重みが全くない」と指摘しており、野党共闘のしこりとなりそうだ。
社民党は「北朝鮮を挑発するだけでは問題は解決せず、6カ国協議の枠組みで対処すべきだ」として採決を棄権。共産党は「政府がミサイルと断定していないのに国会が断定するのは疑問」として反対した。【白戸圭一】
毎日新聞 2009年4月8日 19時06分