介護の話はもうやめることにしますね。
私としてはなかなか仕事に専念できないことが辛くて、どうにもならないことを嘆いてしまったんです。
そして、介護を経験なさったことのない方たちにご理解していただくのは無理なことだとも思いますし。
寝たきりの人間を介護するよりも(もちろんそれも経験しました)
あまり動けない人間を抱きかかえて歩かせたり、入浴させる介護のほうがどれほど怖くて大変かなんて言ったところで、きっとお分かりにはならないことでしょう。
私が感じる介護の辛さは、(私より10キロ重い母の介護は)まず重いということです。
毎日が重さとの戦いで、体中がびりびり痛みます。
そして次に恐怖です。もし転ばせたら、もし自分が転んだら、もし一緒に転んだら…どうなるのかという恐怖です。
加えて母は認知症です。(母の尊厳のために今まで黙ってきました。でもそれは今や深刻な社会問題でもあります。もう避けては通れない気がします)
一日中、何が起きるか分からないという恐怖です。
今回の骨折の意味はそういうことです。
ベッドに縛り付けることまではしていなかったので、私の入浴中に、一人では絶対に動かないという約束を忘れ、私がいないと言って捜し出したために起きました。
老人ホームや施設泊のことは考えないわけではありませんでしたが、認知症ではきっといじめられるという恐怖が消えません。
こんなことを一方的に言ってはいけないのでしょうね。
でも世の中はやはり甘くありません。
それに、たとえ認知症でなかったとしても、やはり私は自分で介護をするでしょう。
(男性に)体を見られたくない母の気持ちがわかるから。
今まで母を引き取ろうともしなかった身内にも、それほど期待はしていません。
これからは少しは母に優しくしてほしいなと思うだけです。
でも時々悲鳴が漏れてしまいました。本当に申し訳ありません。
でも皆様に聞いていただいたおかげで、いろんなことも知ることができました。
デイサービスというものを受ける気になってきました。
本当にありがとうございます。
運命を受け入れ、時間をやりくりしてコツコツ描いて行こうと思います。
「銀の鬼12」につきましても、夏中に描きあげられれば、9月に発表可能だと言っていただいているのですが、私は今はまだはっきりとは決められない状態です。
でもストーリーはほとんどできていますし、気持ちは前向きです。
これからはまた作品のお話をしていきますね。
今まで本当に申し訳ありませんでした。