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【社会】

虚偽出生届の疑い 中国人らを追送検 警視庁

2009年4月8日 夕刊

 中国人と日本人の男女三人が偽装結婚したとして逮捕された事件で、警視庁組織犯罪対策一課は八日、中国人の子を日本人として出生届を出したとして、公正証書原本不実記載・同行使の疑いで、この三人の被告=同罪で起訴=を追送検した。

 追送検の容疑では、中国人の無職梁雅雲容疑者(38)は昨年五月、中国人の配管工揚秀傑容疑者(37)との間で生まれた女児を、土木作業員小寺晃容疑者(57)との子どもと偽って、埼玉県蕨市役所に出生届を出したとしている。

 出生届はいったん受理され、子どもは日本国籍を取得していたが、組対一課は子どものへその緒をDNA鑑定して小寺容疑者と血縁関係がないことを裏付けた。判決確定を待って、取り消される見込み。

 組対一課によると、揚容疑者は「学校や医療が充実する日本の子どもとして育てたかった」と供述。子どもに日本国籍を与えることで、日本での長期在留資格を得ようとしたとみている。小寺容疑者は四十万円の報酬を受け取っていた。

 

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