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女医の育児休業取得は4割弱―日医調査

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 日本医師会は4月8日、初の「女性医師の勤務環境の現況に関する調査」の結果を公表した。それによると、育児休業の取得率は39.2%にとどまっており、今村定臣常任理事は記者会見で、「女性医師を支える保育、育児の支援がまだまだ足りないというのが実感」と強調した。

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急がれる女性医師の環境改善

 同調査は、女性医師への実効ある勤務支援を行い、医師全体の勤務環境の改善を図ることが目的。全国の病院に勤務する女性医師を対象に実施し、7467人から有効回答を得た。

 それによると、女性医師の勤務形態については79.1%が常勤で、非常勤は19.1%、短時間正社員は1.8%だった。
 1週間の契約勤務時間は「31−40時間」が58.1%で最も多く、「41−50時間」(22.5%)がこれに続いた。一方、1週間の実勤務時間は「41−50時間」が25.7%で最多で、「51−60時間」(21.3%)がこれに次いだ。また、契約勤務時間では51時間以上は3.2%にすぎなかったが、実勤務時間では45.4%に上った。

 1か月の宿直回数については、「なし」が41.3%で最も多く、以下は「3−4回」(21.9%)、「1−2回」(21.4%)の順。また、宿直の翌日の勤務状況について聞いたところ、「翌日は通常勤務している」が84.9%に上った。

 1か月の休日数は「4週8休」が44.5%で最も多く、「4週6休」(17.1%)がこれに続いた。休日の消化状況を聞いたところ、「時々返上」が33.7%で最も多く、「ほとんど返上」も14.3%に上った。

 また、女性医師としての悩みを聞いたところ、「家事と仕事の両立」が64.1%で最多。「プライベートな時間がない」「勉強する時間が少ない」も多かった。
 このうち、「家事と仕事の両立」に関連して、就労環境や規則などの整備状況について聞いたところ、「整備されていない」が40.2%で、「整備されている」の30.7%を上回った。

■産前・産後休暇の取得率は79.1%

 出産・育児中の働き方については、産前・産後休暇(産前6週間、産後8週間)を取得した女性医師は79.1%。一方、取得しなかった人のうち、休暇が取りづらく、一時休職または退職した人は46.3%に上った。
 
 また、育児休業の取得率は39.2%だった。


更新:2009/04/08 22:04   キャリアブレイン

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