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きょうのコラム「時鐘」 2009年4月8日
草野球に加わると、「ライパチやぞ」とよく声を掛けられた。守備はライトで打順は8番のこと。めったに球は飛んで来ないし、得点のチャンスもほとんどない
下手クソの「定位置」で、そこから眺めるエースや4番はまぶしかった。開幕戦で晴れの4番の座を手にした松井選手は、いきなりアーチを放ち、恩師長嶋茂雄さんの通算本塁打記録を抜いた。豊かな才能と不断の努力がなければ、「ライパチ」の座も危うくなる世界での勲章である 北朝鮮のミサイル発射報道の中で、気になる小さな記事があった。韓国からの報道だが、北が米国、中国、ロシアに発射の事前通告をしていたという。真偽は不明、情報が勇み足なら結構なのだが、あの緊張感の中で「ライパチ」になってしまったような気になった 国連安保理での対立など、ミサイルの後始末も一筋縄ではいかぬ。国際社会の駆け引きの中で、日本が遠い外野に追いやられているのでなければいいのだが 来日した中米の「暴れん坊」大統領が日本の野球を褒めた。が、肝心のミサイル問題の対応ではお茶を濁した。「ライパチ」と高をくくられたか。 |