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【社説】盧武鉉前大統領の謝罪文を読んで(上)

 盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領は7日、自らのホームページに国民に対する謝罪文を掲載した。「現在、鄭相文(チョン・サンムン)前秘書官が(泰光実業の)朴淵次(パク・ヨンチャ)会長(64)=起訴済み=から金銭を受け取った容疑で取り調べを受けているが、その容疑は鄭秘書官に対してではなく、われわれに対するものだ」「返済できなかった借金が残っていたため、わたしの家の方から依頼してその金を使った」というものだ。

 盧前大統領に近い人物は、「“わたしの家”という言葉は慶尚道では妻を指す言葉だ」とした上で、「盧前大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)氏が鄭秘書官を通じて朴会長の金を受け取り、使ったという意味だ」と説明した。盧前大統領は姪婿のヨン・チョルホ氏が朴会長から受け取った500万ドル(現在のレートで約5億400万円、以下同じ)について、「朴会長がヨン氏の事業に投資を行ったもの」と主張している。

 盧前大統領は、「わたしやわたしの周りの金銭をめぐる問題で国民を不快にさせている」「非常に申し訳ない」「面目ない」「心から謝罪する」などの言葉を重ねた。まさかと思っていた不幸な出来事が実際に起こったのだ。かつて検察は汚職問題で全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領に対して捜査・取り調べを行った。それから10年が過ぎた今、検察は再び前職大統領の自宅玄関を開けて中に入ることになるのだろうか。また、このような場面を国民は再び見守らなければならないのだろうか。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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