浅間山の噴火警戒レベルが現在の3(入山規制)から2(火口周辺規制)に下がった7日、登山口を抱える小諸市と軽井沢町は、レベル表示を変更し、規制緩和の告知看板を設置した。これに伴い、県は「噴火警戒連絡本部」を解散した。
現在、火口から4キロに当たる小諸市の黒斑コース入り口▽火山館コース一の鳥居▽軽井沢町の小浅間▽石尊山登山口からの立ち入りを規制している。両市町は8日に登山道の安全点検をし、9日から規制緩和する予定で、火口周辺2キロまでの登山が可能となる。
浅間山は2月1日に、地震多発や顕著な地殻変動が起こったためレベル3に引き上げられた。2日未明に小規模噴火し、3月15日まで計10回のごく小規模な噴火が発生している。気象庁では、3月中旬以降、火口直下の周期が短い地震が減少したこと、火山性ガス放出量が減少傾向にあり、地殻変動に特段の変化が見られない--ことから引き下げた。
小諸市では5月6日に浅間山開きを予定しており、芹沢勤市長は「山開き前にレベルが下がって大変ありがたい」とコメントした。【藤澤正和】
毎日新聞 2009年4月8日 地方版