ニュース特報

2009年04月07日号

【検察と政治】
政府、「検察は捜査情報を外部に漏らすことはない」と鈴木宗男議員に答弁書閣議決定
本誌編集長「首相は小沢氏の秘書の裁判の見通しがつくまで解散やるべきでないしできない、少なくとも5月解散はない 西松献金事件の捜査の行方が注目される」とコメント


●朝日新聞記事全文
 朝日新聞は4日付朝刊30面で「検察はリークせず、政府が答弁書決定 西松献金事件」という見出しで次の記事を掲載した。
「政府は3日、小沢民主党代表の公設秘書が逮捕。起訴された西松建設の違法献金事件について、「検察当局は従来、捜査上の秘密保持について格別の配慮を払っており、捜査情報を外部に漏らすことはないと考えている」との答弁書を閣議決定した。

「西松事件」に関し、検察庁は一切『リーク』を行って、いないか」とした新党大地の鈴木宗男代表の質問主意書への答弁。」

●本誌編集長のコメント
「民主党は「西松建設の違法献金事件を検証する「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議」を設置するという。(本誌5日号コラム欄に掲載
 民主党は消極姿勢とはいえ、検察側の対決する格好となった。
 『リーク』の問題はリクルート事件の際、自民党筋から問題提起されたが、大事には至らなかった。野党第一党が「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議」を設置、政府・検察と対決姿勢を示した例はこれまでない。

 鈴木議員から「検察庁は一切『リーク』を行って、いないか」などという質問主意意書がだされるようでは「厳正、公平、不偏不党」の検察が揺らいでいることは否定すべくもない。正義は1つ、しっかりしろ、と叱咤する。
 この状況では小沢氏の秘書の裁判の見通しがつく(公判前整理手続の目鼻がつく)までやるべきでないし解散はできないと私は思う。少なくとも5月解散はない。8月か任期満了であろう。検察は西松献金事件をうやむやに蓋はできない状況となった。捜査の行方が注目される。」

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