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大恐慌との共通点と相違点

Eichengreen-O’Rourkeによれば、アメリカだけではなく世界経済全体の平均をみると、現在の状況は大恐慌のときより悪い。図のように、現在の世界の工業生産高の落ち込み率は、大恐慌の始まった1年後の1930年とほとんど同じだ(株価の下落率ははるかに大きい)。この類似が続くとすれば、あと2年は経済の悪化が続くだろう。


しかし、いいニュースもある。30年代には金利が高いままだったが、現在の主要国の政策金利は1%以下だ。


要するに、経済状況は大恐慌より悪いが、政策はかつてに比べればずっと健全だ。したがって金融システムの全面的な崩壊という30年代の失敗を繰り返すことはないだろう。
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コメント
 
 
 
incredible shrinking economy (耄碌爺)
2009-04-07 18:44:38
Economist誌が最新号で題記のタイトルでJapan is in danger of suffering not ONE but TWO LOST DECADESとの記事を載せている。

政策はかつてに比べればずっと健全だと池田先生は仰るが、それは世界を見たときの話です。日本の自民党は小泉以前に先祖帰りし、国債増発のpork barrel政策で世界一の借金王になったと嘆いた小渕首相が可愛く思える程です。

OECDの予測によると日本のパブリックセクターの負債は2010年中にGDPの200%近くになるとのこと。(ECONOMIST誌)平時に先進国の負債がこんなに巨額になるのは歴史上初めてであろう。日本の貯蓄率は漸減傾向で現在極めて低く、経常収支も黒字幅は急減している。

このまま国債を増発し続けたらどうなるか誰でも心配する。金利が急騰し国債が暴落するのに残された余裕はそんなに無いはずだ。池田先生に是非一度、解説をお願いします。
 
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