毎週月曜の朝、
市ヶ谷本社は全体朝礼から始まります。
全体朝礼では、僕が5~10分話した後
経営会議メンバーが持ち回りで話すことになっています。
今週の担当は新しく着任した役員、
彼が昔米国の大学で
マネジメントの勉強をしていた時の話をしてくれました。
話の内容は、「米国式経営」と比較しての「日本式経営」の強さが
一般に言われがちな「マネジメントスタイルの違い」ではなく
「日本の資本の我慢強さ」からくるものだ、と言った
教授の話を引き合いに出したもの。
四半期毎に株主からのプレッシャーがあり
短期的に利益を出すことを求められる米国に対して、
相互持ち合い等による
株式の長期保有と間接金融が主流の日本は
米国のように短期間でプレッシャーを受けることなく
長期的施策が取りやすい環境にあったということ。
それを聞いて僕は
自分の会社のことを考えました。
うちの会社は、現在の事業開始以来ずっと
僕個人がオーナーシップを持ち続けている。
銀行等からの借り入れもほとんどなく
直接金融・間接金融共に実質ゼロのまま
会社を運営してきました。
つまり、経営に対し外的プレッシャーがかからない
割と珍しいスタイルでここまできたということ。
それがいいことか、悪いことか。
いいところは、無理をしなくていいこと。
無理な資金計画や採用計画など、
無理な事業計画を作らずにすんできた。
悪いところは、無理をしなくていい分
自己満足や自己欺瞞に走りがちなこと。
私個人や経営会議に対する牽制がききにくい状況となる。
また、無理を強いられない分
成長や収益へのプレッシャーが弱いというのもある。
配当をうるさく言う資本家もいないし。
経営のスタイルは
環境に合わせて変化を求められるものだと思っています。
成長プロセスにおいて我が社も
健全な成長を目指すべく、
その時々のタイミングに合わせたガバナンス体制を目指して
取り組んでいきたい。
安定し健全かつ継続的成長を目指して
チャレンジングな成長ストーリーを実現し続けることを
目指したいと思っています。