2年前、高原町の県畜産試験場で、和牛の研究に使う精液が、盗まれていたことが分かりました。県は、この事実を2年間公表しておらず、東国原知事は、7日、「発表が遅れたのは反省すべきだった」と述べました。県畜産課によりますと、2007年3月、高原町の県畜産試験場で、和牛の品種改良などに使う、精液の入ったストロー143本、約65万円分がなくなっているのを、試験場の職員が見つけました。県では、盗まれた可能性が高いとして、警察に被害届を提出しましたが、犯人の特定には至っていません。県は、この事実を約2年間にわたり、公表しておらず、東国原知事は、7日の定例会見で、次のように述べました。(東国原知事)「タイミングを見て発表しなきゃいけない場面、局面はあったと思います。ここまで発表が遅れたということは非常に反省すべき点」精液の入ったストローは、人工授精室内の、液体窒素の入ったボンベの中に保管されていましたが、ボンベを保管する箱のカギは、近くの机の引き出しの中に置いてあり、誰でも取り出せる状態だったということです。(東国原知事)「カギの管理が少々甘かった。まさか牛の精液が盗まれるとは予想だにしなかった。過去に例がない事案ですので、油断があったのかなという感じはしている」宮崎牛は、2年前、和牛のオリンピックと呼ばれる品評会で、「日本一」を獲得するなど、全国的に高い評価を得ていますが、県では、「精液の証明書は盗まれていないため、精液を使って子牛を生産しても、ブランド牛として、不正に市場に出すことはできない」と説明しています。県では、精液の保管場所を変更するとともに、二重に施錠するなどして、再発防止に努めています。
幼児虐待の控訴審判決です。3歳の男の子をベッドにたたきつけ、死亡させたとして、一審で実刑判決を受けた男に対し、福岡高裁宮崎支部は、一審判決を支持し、被告の控訴を棄却する判決を言い渡しました。判決を受けたのは、宮崎市佐土原町の無職、東哲也被告25歳です。東被告は、去年2月、宮崎市の自宅で、同居していた女性の、3歳の長男の足をつかみ、頭を枕にたたきつけ、死亡させたとして、傷害致死の罪に問われていました。一審の宮崎地裁は、東被告に、懲役6年の実刑判決を言い渡しましたが、弁護側は、事実に誤認があるとして、控訴していました。福岡高裁宮崎支部で開かれた7日の判決公判で、竹田隆裁判長は、「遊びの一環とはいえず、抵抗できない幼児に対する粗暴かつ危険な犯行」などとして、一審判決を支持し、控訴を棄却する判決を言い渡しました。
5月、西都市に、JAが運営する、農産物の大規模直営所がオープンします。JAにとっては、県内初となる大規模直売所のオープン、食の安心・安全に対する関心が高まる中、農産物の新たな拠点施設として注目を集めています。5月、西都市にオープンする農産物直売所、「いっちゃが広場」。売り場面積は、約540平方メートル。JAが運営する、初めての大規模直売所です。この直売所は、生産者と消費者をつなぐ拠点施設として、JA西都が、約1億2000万円をかけて建設しました。食の安心・安全が取り沙汰される中、こうした直売所は、いま、全国で注目を集めていて、その数は、小規模な店まで含めると、約1万4000か所にのぼるといわれています。その魅力は、なんといっても品物の新鮮さ、そして、生産者の顔が見えるという安心感です。「いっちゃが広場」では、現在、西都、西米良の約300人の生産者が登録していて、オープン後は、毎日、とれたての新鮮な農産物や加工品を、自ら陳列し、値段も自分で付けます。(横山記者リポート)「オープンを前に、こちらでは今生産者大会が開かれています。生産者たちの直売所にかける期待と熱意が伝わってきます」7日の大会には、関係者約160人が出席。オープンに向け、意気込みを新たにしました。期待が高まる一方、課題もあります。それは品揃えの問題です。現在、120種類ほどの販売品目が登録されていますが、常にそれだけの商品が並ぶわけではなく、決して十分とはいえません。これに対し、JAでは、農産物の栽培講習会などを通じて、生産者が様々な種類の農産物を出荷できるよう、今後も指導を行うことにしています。地域活性化、そして農業振興という二つの期待に応えられるのか。大規模直売所は、5月21日にオープンします。
厳しい雇用情勢が続く中、7日、宮崎市で、雇用に関する相談を電話で受け付ける、「労働相談ダイヤル」が行われました。この電話相談は、連合宮崎が、派遣切りの増加など、雇用情勢の悪化を受けて、今年2月から、毎月実施しているものです。7日は、労働問題の担当者ら7人が、相談を受け付けていて、「今年に入り、突然、月給を5万円カットされた。納得がいかない」「会社から予告なしに、一方的に解雇を告げられた」など、深刻な相談が次々と寄せられました。連合宮崎には、去年1年間に、過去最多の705件の相談が寄せられていますが、今年の相談件数は、3月までの3か月間で、すでに201件に上っています。また、宮崎労働局の調査によりますと、去年10月から今年6月までに雇い止めなどで職を失ったか、失う見通しの非正規労働者は、県内で2296人に上り、雇用情勢は、さらに厳しさを増しています。「労働相談ダイヤル」は8日も行われ、受付時間は、午前9時から午後7時まで、電話番号は、0120ー154ー052となっています。
宮崎市の小中学校で、7日始業式が行われ、子供たちが、新しい学年での学校生活をスタートさせました。このうち、宮崎市の東大宮小学校では、2年生から6年生、約720人が始業式に臨みました。式では、橋元憲一校長が、「今の新しい気持ちを持ち続けて、がんばってください」とあいさつしました。そして、児童を代表して、新6年生の北川結唯さんが、「最上級生として、ボランティアや勉強に取り組み、友達とも仲良くしていきたい」と抱負を述べました。この後、教室に移動した子供たちは、新しい担任の話を聞きながら、新学年への期待に、胸を膨らませていました。(児童は)「(新学期が始まって)ドキドキしています」「1年生のお世話とか、去年やっていたボランティアとかを頑張っていきたいです」8日は、延岡市の学校で始業式が行われ、県内全ての小中学校で新学期が始まります。
明治から昭和にかけての宮崎の自然や、人々の暮らしを撮影した写真の展示会が、県立図書館で始まりました。県立図書館は、収蔵している郷土資料のデジタルデータ化を進めていて、今回は、作業の終わった明治から昭和にかけての写真約60点と、郷土関連の写真集などが展示されています。会場を訪れた人たちは、当時の情景を思い出しながら、懐かしそうに写真を鑑賞していました。(訪れた人)「私は明治じゃないけど大正の初めですよ。いくらかその匂いが思い出せるんですよ。こんなの見るとね」「大いにいい。いつもあってほしい」明治・大正・昭和の宮崎の写真展は、県立図書館1階ギャラリーで、19日まで開かれています。
6日から始まった春の全国交通安全運動に合わせ、宮崎市で、体験型の交通安全講習会が開かれました。講習会には、仕事などで車を運転する若手ドライバー、約40人が参加、実際に車に乗りながら、ドライバーの死角や、急ブレーキの危険性などを学びました。主催した宮崎南地区の安全運転協議会では、こうした講習会を通して、若手ドライバーの安全運転に対する意識を高めていきたいと話しています。
漁業の担い手を育てる、日南市の県立高等水産研修所で、入所式がありました。入所したのは、この春、中学校を卒業した若者など10人で、式では、一人一人の名前が呼ばれたあと、田原健所長が、「夢に向かって精進してください」とあいさつしました。これに対し、入所生を代表して、川南町出身の近藤洋介さんが、「研修生としての誇りと自覚を持ち、立派な漁業後継者になれるよう努力します」と誓いの言葉を述べました。入所生たちは、これから1年間、寮生活を送りながら、漁船の乗組員として必要な知識と技術を学びます。
宮崎市役所前の噴水広場が、このほど完成し、虹色のライトアップなどで、市民を楽しませています。新しくなった宮崎市役所前の広場。夜になると、虹をイメージした七色にライトアップされ、幻想的な光景が広がります。新しい広場は、以前設置されていた噴水が老朽化したことなどから、宮崎市が、総事業費1億3400万円をかけて整備しました。広場は、イベントに対応できるよう、芝生の面積が以前より増えているほか、ベンチなどの休憩スペースも充実しています。噴水は、午前8時から午後10時まで稼動していて、市では、広場一帯を新たな市民の憩いの場にしていきたいとしています。
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