[シネマトゥデイ映画ニュース] 手塚治虫のSF漫画「鉄腕アトム」をハリウッドでアニメ映画化したCGアニメ映画の邦題が『ATOM』に決定し、新たな映像が公開された。また、日本を含む世界公開日は10月に決定した。
すでに主人公アトムの声は、映画『チャーリーとチョコレート工場』のチャーリーを演じたフレディ・ハイモアが務めることなど、少しずつその周辺の情報があきらかになっており、昨年公開された予告編には「かわいい!」などの意見のほかに「服を着ているのアトムはちょっとどうなのか……」など、賛否両論の意見が飛び交っていたのだが、そのクオリティーの高さには誰もがドギモを抜いた。
このたび、アトムが製造される過程が描かれた新たな映像が公開されたが、滑らかなその動きや、アトムの感情の動きを微妙にとらえたCGアニメーションは見事だ。ただ、洋服を着て飛んでいるアトムに関しては、いろいろと意見がわかれることだろう。もちろん映像を観る限り、その様はかわいらしいアトムなのだが、原作が日本国民の伝説作品なだけにあれこれ意見が出るのは仕方がない。
製作した会社はイマージ。聞き慣れない会社だが、香港の会社で、ドリームワークスやピクサーなどと同等の技術力を持つ会社といわれている。今年は手塚治虫生誕80周年。それにふさわしい作品に仕上がっていることを祈るばかりだ。
物語は、ロボットが人間と共存する夢の空中都市メトロシティで暮らしていたトビーが交通事故で命を落とし、嘆き悲しんだ父親のテンマ博士が、息子をロボットとしてよみがえらせるところから始まる。トビーがアトムとして生まれ変わりいろいろな体験を通じて成長していくハートウォーミングストーリーだ。
なお、アトム以外の声優だが、テンマ博士には映画『ナショナル・トレジャー』シリーズのニコラス・ケイジ、お茶の水博士には映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのビル・ナイと豪華な声優陣が名を連ねる。アメリカの配給元サミットは、メジャー級の公開規模を予定しており、世界的にも50か国以上での上映を目指しているらしい。
映画『ATOM』は10月、全国公開
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