米経済、長期にわたる減速に直面する見通し=ソロス氏

2009年 04月 7日 08:43 JST
 
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 [ニューヨーク 6日 ロイター] 米著名投資家ジョージ・ソロス氏は6日、米経済について、「長期にわたる減速」に直面する見通しであり、高インフレとともに、日本式の比較的低成長期を迎える可能性があるとの見方を示した。

 ロイター・フィナンシャル・テレビジョンに語った。

 同氏はまた、米金融機関の救済について、これらの金融機関を経済の活力源を吸い取る「ゾンビ機関」に変え、経済の減速を長期化させる可能性があると警告した。

 ソロス氏は「米経済が第3または第4・四半期に回復するとは予想していない。従って、かなり長期的な減速に直面しそうだ」と語った。その上で、2010年に米経済の成長に関して「重要なこと」があるかもしれないと指摘した。

 ソロス氏の見方は、ロイターが実施した最近の月間エコノミスト調査に基づいた大半のエコノミストの見方と相反している。ロイター調査では、大方のエコノミストが、米経済は第3・四半期に縮小が止まり、第4・四半期に成長を再開するとの見方を示した。

 ソロス氏は「金融システム全体が、基本的に支払い不能となっている」と指摘。

 「われわれが現在作り出した状況は、金融機関が窮地を脱することは可能だろうが、そうすることで、経済を圧迫するという状況だ。経済を刺激する代わりに、こうした金融機関は存続するために実体経済から活力源である利益を吸い取るだろう。これはゾンビ機関を作り出す状況だ」と語った。

 
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