[PR]
ニュース: 事件 RSS feed
【衝撃事件の核心】いたずらでは済まない…「先生を流産させる会」の中学生が実行した「おぞましきアイデア」 (5/5ページ)
このニュースのトピックス:週末プレミアム
被害の教諭は「これを教訓に」
実際、これらの意見が指摘するように、過去には未成年のいたずら感覚の行為が重大な結果を招いたケースも少なくない。
愛知県豊田市では昨年7月、少年2人が投げ込んだ花火が原因で民家が全焼し、住人の男性が一酸化炭素中毒で死亡。放火容疑で逮捕された2人は「いたずらのつもりだった。火や音で驚かせてやろうと思った」と供述したという。
早稲田大学教育・総合科学学術院の河村茂雄教授(カウンセリング心理学)は、今回の騒動について「仮に遊び半分で流産という言葉を使ったのだとしても、子供たちはそれが社会的にどんな影響を与えるかが分かっていない」と指摘。「学級が崩れ始めると、初めは小さないたずらであってもそれが他の子供に波及し、エスカレートしていく可能性もある」と警告する。
また、埼玉学園大学人間学部の古沢照幸教授(社会心理学)も「受験や通塾のストレスがこうしたいたずらの背景の一つとなっている」とした上で、「いたずらといわれるものは、処罰されることがないので必ずエスカレートしていく。校長など組織のトップが、いじめやいたずらが人に与える痛みを知らしめないといけない」と、学校側の対応の重要性を説く。
被害を受けた女性教諭は一連の嫌がらせや会の存在を知った上で、11人に対して「これを教訓にして、いい形で成長してほしい」と話しており、警察に届ける予定はないという。現在は産休に入り、5〜6月ごろとみられる出産を控え、静かな日々を送っているようだ。
しかし、ネット上の喧噪(けんそう)はしばらくやみそうになく、悪乗りの代償としてはあまりにも大きいツメ痕を残した。
このニュースの写真
関連ニュース
[PR]
[PR]