自見 庄三郎さんとの対談のページを掲載しました。(2009/3/28)
国会活動に、第171国会における発言を追加(2009/3/15)
活動報告2月分を追加(2009/3/8)

2009/4/4 カエルニュース第337号

★☆ この国会で何を決めようとするのか? ☆★

      
 小沢氏に対する西松建設からの献金問題で「凪の国会」となったことは先週のメルマガでお伝えしたが、実は国会審議の形骸化は遡れば小泉郵政改革選挙によって与党が3分の2の議席を得た時から始まっていた。

 その後、年金記録問題などで政府の責任を問う攻めの民主党が形勢を逆転、参議院選挙で勝利し、その結果、ねじれ国会が生まれた。しかし、参議院での激しい対立と3分の2の議席を使っての与党の再議決が繰り返されるに及んで、国民は常にカヤの外に置かれたような疎外感を持ったことだろう。

 同時にそれは国会で働く衆議院議員にとっても近づく総選挙に向けて地元優先、とにかく選挙準備だという思いを募らせ、ますます心ここにあらず、国会審議はその場をこなすだけのものとなっていった。

 地元から国会見学に来てくれた有権者の皆さんは、こうした委員会の姿を目の当たりにして驚き、呆れ、一日も早い解散・総選挙の必要性を実感されたと思う。与野党を問わず、衆議院議員はとにかく一日も早く有権者の審判の前に立つべきである。

 解散を自己権力とはき違えて先送りする麻生総理、法案対応を解散・総選挙のための駆け引きとしか考えない民主党の国会戦術の双方によって、各法案はまさに政争の具としてしか扱われなくなり、誰も立ち止まってその意味するところを考えてみることがなくなった。

 そしてインド洋での給油延長の法案も2兆円の「定額給付金」をめぐる攻防も、共に尻切れトンボのように終った。さらに攻めの民主が小沢氏問題で失速した後はすべて与党ペース、これでは補正予算の審議をはじめこの国の危機に立ち向かうビジョンを持った政策は生まれようはずもない。

 一方、そうした政治空白を突くように、外交上の問題でも日本社会の骨格的構造に関わる問題でも、メディアが国民を煽りながらなし崩し的に既成事実化させていくような動きが進んでいる。3月14日、海上警備活動の名の下に進められたソマリア沖への自衛隊派遣も、北朝鮮の飛翔体落下に備えたミサイル迎撃体制の構築も、国会での論議はなく、そもそも海賊や飛翔物体の実態など確認することもせず、危機感が煽られ、軍事化が進む。

 こうした政治の現状を、先日藤沢での講演会で元自民党幹事長の野中広務氏は「戦争を欲しがる国」日本と表現された。そうした国になろうとしていることに、国民は果たしてどこまで気付いているだろうか?メディアから与えられる映像、思考停止した国会、一体誰がこの流れを作り、日本がどこへ流れていき、その責任を取るのは誰なのか、一切闇の中、誰も知らない。それは司馬遼太郎の言う昭和の初期の「魔法の森」に迷い込んだ日本と二重映しになる。

 それだけではない。今回始まろうとする裁判員制度は、司法制度の根幹に関わる裁判への市民参加という名目で行われるが、密室の取調べ、扇情的メディア、保障されない「裁判員指名を拒否する自由」等、課題は何ら解決されないままスタートしようとしている。

 政治とカネの問題も民主主義の根幹に関わる問題なのに、自民・民主の二大政党は頬被り状態、全ての企業団体献金禁止とそれに替わる個人献金への大幅な税制控除へという改革には向かわず、国民の意識をますます政治嫌いへと導いていく。

 さらに現在私が最も心を痛めているのは臓器移植法改正の動きの背景にある極めて安易な臓器不足論である。これまでの「本人意思に基づく臓器提供」では圧倒的に臓器が不足する、子どもからの臓器提供が行われない等の理由をあげて、臓器提供は生前の「本人意思」から「脳死=死」、「死後は家族の同意で」という流れが国会の中でも作り上げられようとしている。誰もいない国会で、誰の心もここにあらずの国会で、まして人の死生観までは委ねられていない国会議員が、時流のままに人間の死を決めていく、その構造に戦慄を覚える。

 「生きること、死ぬこと」はまず生命の主権者、国民に問うべきである。移植ドナーを拡大することの影響は、医療現場をはじめ「人間の価値」に到るまで、実に計り知れないのだから。「本人の生前の同意」という条件を外す前に、再度「脳死臨調」を設け、国民の合意のありかを探る手順があって然るべきである。

                        阿部知子



(過去の内容は、「まぐまぐ」を利用したメールマガジンのページでご覧になれます)




      
              
《国民新党と阿部知子の
合同時局講演会》

『自見庄三郎氏と
    時局講演会』
4月24日(金)18:30〜20:00
藤沢市民会館小ホール

《広河隆一監督講演会
『NAKBA』上映会》

5月6日(水)祝日
1回目上映   13:30〜
広河監督講演 16:00〜
2回目上映   17:50〜
藤沢市民会館小ホール

《事務所移転のお知らせ》
地元事務所は以下のところに     転居しました。
電話・FAX番号は変更ありません。
お近くにお出かけの際には是非お立ち寄り下さい。
〒251-0025
神奈川県藤沢市鵠沼石上
1-13-13
藤沢共同ビル1F
TEL 0466-52-2680
FAX 0466-52-2681

 《 あべともこ新刊本 》
『赤ちゃんを産む場所がない!?』

阿部とも子 編著
ジャパンマシニスト社
四六判/並製/230頁/1365円(税込み)

  《 緊 急 出 版 》
『どうなる!? 高齢者の医療制度』

阿部とも子・保坂展人著
ジャパンマシニスト社
A5判/並製/109頁/777円(税込み)


3月28日 地元藤沢で野中広務氏を迎えて講演会を開催


3月27日 年金遅延加算金法案を衆議院に提出

3月22日 あべともここどもクリニックで餅つき大会を行いました。

3月10日 初めて本会議場のひな壇に座りました。(「雇用保険法改正案」提出 者で答弁)




 ■新刊本!−《『赤ちゃんを産む場所がない!? 』》−


 各地で産科・産院が閉院。あなたの町からも産声が
 消える!? 妊娠・出産!!私達の不安と心配


 10年前、藤沢には市民病院の他、7ヵ所の診療所と1ヵ所の助産院が
 ありました。しかし今、診療所が3ヵ所になってしまい、全部で5ヵ所
 しか『産む場所』が無くなってしまいました。この(福祉先進都市と
 言われる)藤沢でさえ、です。私はこの危機的状況を多くの皆さんと
 共有したい。そして、そこから住民の意思として”産声が聞こえる
 まちづくり”をしようと呼びかけたい。
 「子どもは未来です。子どもを守るために」


『赤ちゃんを産む場所がない!?』
 『赤ちゃんを産む場所がない!?』
 阿部とも子 編著

 ジャパンマシニスト社

 四六判/並製/230頁/1365円(税込み)


 全国の書店にて発売中!

 ネット注文はこちら





     お問い合わせ:あべともこ事務所(藤沢) TEL 0466-52-2680 / FAX 0466-52-2681



 ■緊急出版!−《『どうなる!? 高齢者の医療制度』》−


 〈後期高齢者医療制度〉のウソとカラクリがわかる
決定本!


 4月25日世田谷で行われた阿部とも子の講演と保坂展人議員との対談を
 もとに再構成した読みやすいブックレットサイズ。


『どうなる!? 高齢者の医療制度』
 『どうなる!? 高齢者の医療制度』
 阿部とも子・保坂展人著

 ジャパンマシニスト社

 A5判/並製/122頁/777円(税込み)


 全国の書店にて発売中!

 ネット注文はこちら





     お問い合わせ:あべともこ事務所(藤沢) TEL 0466-52-2680 / FAX 0466-52-2681


阿部知子事務所 (国会事務所:東京)
〒100-8981
  東京都千代田区永田町2-2-1
※周辺地図
衆議院第一議員会館303号室
TEL 03-3508-7303  FAX 03-3508-3303
info@abetomoko.jp

あべともこ藤沢事務所(地元事務所:藤沢)
「あべともこと共に歩む会」事務所
〒251-0025 神奈川県藤沢市鵠沼石上1-13-13
※周辺地図
藤沢共同ビル1F
TEL 0466-52-2680  FAX 0466-52-2681
inochi@shonanfujisawa.com