九州運輸局は26日、福岡県遠賀町の遠賀タクシー(木原圭介社長)が申請していた時間制と距離制の併用運賃を同日から認めると発表した。初乗り運賃については15分間または5キロまでを800円とし、以後の加算運賃は15分ごとか、6キロごとに800円とする方式。どちらの制度の運賃を採用するかは先に基準に達した方で算定する。
走行距離が約2キロを超えると、ほかのタクシーの通常運賃よりも基本的に割安となる。同社は7月初旬から25台程度のハイヤーで実施する。
遠賀タクシーは当初タクシーで申請したが、同局はタクシーで併用運賃を認める制度がない上、「他のタクシー会社との違いが混乱を招く」などとして1月末にハイヤーで再申請させていた。ハイヤーは完全予約制となるため、流しで客を乗せるタクシーと区別できる。ハイヤーの併用運賃の認可は九州初。認可期間は1年で、運転手が低賃金になるなどしなければ更新を認める。
同社は2006年4月から、運賃を走行時間に応じて決める「時間制」の認可を受けて実施。同年6月から短時間で長距離を走る場合に対応するため、「距離制」も併用した。だが同運輸局から距離制は無認可として昨年10月、車両の使用停止処分を受けた。
同社が営業する北九州地区では、ほかのタクシー会社の通常運賃は、初乗り運賃が1・6キロまで650円。以後、330メートルごと80円加算する方式。木原社長は「制度を併用することで経営も成り立つ。需要を掘り起こし、運転手の賃金もアップできる」としている。
=2008/03/26付 西日本新聞夕刊=
走行距離が約2キロを超えると、ほかのタクシーの通常運賃よりも基本的に割安となる。同社は7月初旬から25台程度のハイヤーで実施する。
遠賀タクシーは当初タクシーで申請したが、同局はタクシーで併用運賃を認める制度がない上、「他のタクシー会社との違いが混乱を招く」などとして1月末にハイヤーで再申請させていた。ハイヤーは完全予約制となるため、流しで客を乗せるタクシーと区別できる。ハイヤーの併用運賃の認可は九州初。認可期間は1年で、運転手が低賃金になるなどしなければ更新を認める。
同社は2006年4月から、運賃を走行時間に応じて決める「時間制」の認可を受けて実施。同年6月から短時間で長距離を走る場合に対応するため、「距離制」も併用した。だが同運輸局から距離制は無認可として昨年10月、車両の使用停止処分を受けた。
同社が営業する北九州地区では、ほかのタクシー会社の通常運賃は、初乗り運賃が1・6キロまで650円。以後、330メートルごと80円加算する方式。木原社長は「制度を併用することで経営も成り立つ。需要を掘り起こし、運転手の賃金もアップできる」としている。
=2008/03/26付 西日本新聞夕刊=