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「ネット利用は子ども自身の責任で」日本の親の4割 海外と意識に差
2009年4月7日(火)18時0分配信 ITmediaニュース
「オンラインで子供たちを保護するのは誰の責任だと思いますか」,写真:ITmedia [ 拡大 ]
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昨年10〜12月に実施した調査結果を「ノートン・オンライン生活リポート 2009」としてまとめた。調査は日本、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、中国、ブラジル、カナダ、インド、スウェーデン、イタリアの12カ国計9141人(17歳以上の「成人」6427人、8〜17歳の「子ども」2614人)を対象に、ネットで実施した。
「オンラインで子どもたちを保護するのは誰の責任だと思いますか」と各国の親に聞いたところ、「親」と答えたのは全体では90%だったが、日本は79%で、12カ国のうち最少。欧米各国は90%以上が「親」と答えた。
これに対し、「子ども」と答えたユーザーは日本では40%になり、最多に。次いでインド(36%)、スウェーデン(22%)、ブラジル(21%)となっており、日本の高さが目立つ。
「オンラインで安全な習慣を行うよう子どもに話をしたことがある」という日本の親は22%で最少。日本の次に少ないドイツでも68%と大きな差があり、ここでも日本が目立っている。一方、日本では63%が「自分が育った頃にはネットが身近ではなかったため、自分にとってネットに関するルールを作るのは難しい」と感じている。
「インターネット上で自分が許可していない何らかの行動を子供たちが行っているのを発見したことがある」という日本の親は3%。最も多いのはスウェーデンで、35%だった。
調査結果について、シマンテックの風間彩シニアマネージャーは、例えば米国と比べ親子のコミュニケーションが密ではないことなど、「各国の文化に根ざしたもの」に加え、「日本の啓発活動の弱さ」も要因になっていると指摘している。