損賠訴訟:ファウルで視力低下…宮城の男性が楽天など提訴

2009年4月7日 20時35分 更新:4月7日 20時53分

楽天のホームグラウンド・Kスタ宮城のスタンド=2008年4月撮影
楽天のホームグラウンド・Kスタ宮城のスタンド=2008年4月撮影

 プロ野球の楽天-西武戦をクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城、仙台市宮城野区)で観戦中、ファウルボールが右目に当たり著しく視力が低下したのは、防球ネットなどの設置を怠ったのが原因として、宮城県大崎市の税理士の男性(47)が7日、球場を管理運営する楽天野球団と所有者の県を相手に、約4422万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に起こした。

 訴状によると、男性は08年5月18日、Kスタ宮城の三塁側内野席で観戦中、ライナー性のファウルボールが右目に当たった。東北大病院で手術を受けて18日間入院し、今年3月まで通院したが視力は低下。視界が白くぼやけるなどの障害が残った。男性の弁護士は「座った席の前にネットがなかった。球団は観客の安全を最大限、確保すべきだ」と主張している。

 楽天広報部は「バックネットより低いが内野席にはすべてネットがある」と説明し、「チケットの裏にファウルボールなどで負傷した場合、応急処置はするがその後の責任は負わないと記載している」と話した。【鈴木一也】

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