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故・手塚治虫さんの不朽の名作「鉄腕アトム」が、生誕80周年記念イヤーにCGアニメとして本格的な初映画作品として世界公開されることが6日、分かった。
香港とロサンゼルスに拠点を持つアニメ製作会社「イマージ・スタジオ」が製作するもので、全米では「ASTRO BOY」として、日本では「ATOM」として10月の同時公開が決定した。
「アトム」は1963年に初の国産アニメとしてテレビで大ヒットし、以後、2度シリーズ化。64年に劇場公開の作品はあったが、テレビ放送されたものを再編集して一部カラー化したもの。今回はオリジナル脚本で、本格的な初映画となる。
「アトム」は米NBCがアニメ放送権を獲得し、60年代に55か国で放送。97年にソニー・ピクチャーズが実写化の権利を得たが、05年に断念していた。
手塚プロでは「手塚先生の、戦争反対、差別反対、命の尊さといったテーマは普遍。換骨奪胎してもいい。テーマを生かしながら個性を出してもらってもいい」と話した。イマージ・スタジオの米国代表エリン・コル氏は「歴史的スーパーヒーローの誕生エピソードを壮大なスケールでお見せしたい」とコメントを寄せた。
今回の作品はアトムの出生の秘密も描かれており、アトム役の声優にフレディ・ハイモア(17)が、生みの親テンマ・博士には大のアトム好きのニコラス・ケイジ(45)を、育ての親・お茶の水博士役にはビル・ナイ(59)を起用。手塚さんの没後20年に新たな「アトム」が誕生する。
(2009年4月7日06時01分 スポーツ報知)