放送予定
   
   
   
4月7日(火)放送予定
“派遣切り”農業を目指す

19万人を超えるといわれる非正規社員の失業者。その受け皿として期待されているのが農業だ。雇用問題と後継者不足を同時に解決できると期待され、就農相談会は空前の活況を呈している。しかし、期待通りには雇用が進んでいないのが実情だ。一因には、希望者に人気の高い農業法人は経営の多角化を目指しており、企画力や経営感覚を持った人材を求めるなど選考を厳しくしていることがある。一方で、のどから手が出るほど人材が欲しい過疎地では、将来の生活を保障できるかどうかが定住への大きなネックとなっている。 雇用のミスマッチを克服し、農業への人材誘導を進めるには何が必要なのかを考える。
(NO.2719)

スタジオゲスト 金子 勝さん
    (慶応大学経済学部教授)
 
   
   
4月8日(水)放送予定
“終(つい)住みか”の落とし穴
〜有料老人ホーム破たん続出〜


火災で多数の犠牲者を出す等、無届け老人ホームの問題が叫ばれているが、行政に届け出ているホームでもトラブルが多発している。自宅を売却して資金を調達し入居したのに、契約時の介護サービスが削減される、突然施設を追い出されるなど。全国で老人ホームの経営が破綻、転売されてその度にサービスが低下するケースが相次いでいるのだ。背景にあるのは、規制がない中で建設や食品などの異業種が参入しファンドと連携するなど、有料老人ホーム事業が浮き沈みの激しい不動産投資の対象になったこと。ところが、サービスの質の維持に法律上の義務はなく、新規参入や継承の際の事業継続性について都道府県のチェックも甘かった実態がある。どうしたら終の棲家の安心を守れるのか、課題を明らかにし対策を探る。
(NO.2720)

スタジオゲスト 高橋 紘士さん
    (立教大学教授)