台東区清川1の山谷地区のホテルで、宿泊客の男性をナイフで刺したとして、浅草署は6日、同ホテルに泊まっていた配管工、川村修容疑者(55)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。
逮捕容疑は、5日午後8時40分ごろ、ビジネスホテル203号室で、この部屋に宿泊する無職男性(67)の左脇腹を果物ナイフ(刃渡り約10センチ)で刺し、重傷を負わせたとしている。
川村容疑者は201号室の宿泊客で、事件の4時間前、男性と騒音を巡ってけんかになり、別の宿泊客に制止されたが、怒りが収まらず、近くのコンビニエンスストアでナイフを購入。男性の部屋に乗り込み、刺したという。事件当時、酒に酔っており、「腹が立った。殺すつもりだった」と供述している。
ホテルは日雇い労働者らが住居として使う宿泊施設で、川村容疑者も昨年10月ごろから生活していたという。【杉本修作】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年4月7日 地方版