四旬節
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作成日時 : 2009/04/07 14:59
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「仮面 ヨーロッパの祭りと年中行事」(遠藤紀勝 現代教養文庫)はとても勉強になる本で、復活祭についても良く理解できた。この本の中で次のように説明されていた。
教会歴では灰の水曜日から復活祭前日の土曜日までの40日間を四旬節といい、三世紀以降信徒は日曜日以外肉を慎み、断食の苦行をした。その背後には、この時期になると農家の保存食糧も少なくなり、また富裕な貴族、市民にとっては冬の間に肉をあまり食べすぎたために吹き出物などのいわゆる春の病がでることを恐れたことなどの理由で、肉を食べることを控えたといわれている。いずれにしろ、復活祭という厳粛な祝祭を前に静かに修行する期間であった。十六世紀のフランスの詩人クレマン・マローが四旬節に肉を食べたかどでシャトレの牢獄に投じられたように、ところによっては厳しい処罰さえおこなわれた。とくに、洗礼を受ける者、破門を受けた罪人にとってはきびしい節制の期間であった。
中世においては、40日という期間には特別の意味があった。ノアの洪水が40日経って引いたことから40日経てば事の黒白がはっきりすると考えられ、戦争でも「王の40日」という命令があったように、宣戦布告して40日間は戦うことを待った。その間に、誤解、単なる激情にかられての戦いはさけられると考えた。また春とともに婚約することが多くなったが、その際にも40日後に華やかに結婚式がおこなわれた。40日は物事の正否を判断する期間であった。
日本のことわざで言えば、「人の噂も75日」ということでしょうね。私は7年ごとに人生の転機が来るように思うのですが、やはり人の世は天に導かれているのでしょうね。ちなみに、「なぜ「人の噂も75日」なのか」(星田直彦 祥伝社 黄金文庫)という本があるそうです。読んでみたいですね!(^^)。
http://homepage1.nifty.com/tadahiko/CHOSHO/UWASA75.HTML ←「なぜ「人の噂も75日」なのか」
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