結婚するための「結婚活動(婚活)」に20―40代が励んでいる。広島市内でも相手に気に入られるイメージづくりを学び、会話力を磨くセミナーが相次いで開かれ人気を呼んでいる。実態を調査する研究者も現れている。
市安佐勤労青少年ホーム(安佐南区)は3月に初の婚活セミナーを開いた。女性16人と男性3人が、中区のメンタルアドバイザー金光早織さんの指導を受けた。
参加した安佐北区の会社員女性(33)は「生活レベルを落としたくないので、結婚になかなか踏み切れない。自分を磨いて条件の良い相手を探したい」と打ち明ける。中区の自営業男性(34)は「女性が自立する今、自分にも相応の収入が必要な気がして消極的になってしまう」と説明する。
中区の竹屋公民館で2月上旬にあった講座では、鳴門教育大の浜崎隆司教授が恋愛心理や円滑な結婚生活のこつを指導。当初の定員20人を上回る32人が参加した。公民館は「講演後も相談の列ができた」と驚く。
国勢調査のデータから50歳まで未婚の人の割合「生涯未婚率」を算定すると、広島県は1980年の2.8%から、2005年は9.7%に上昇した。90年代は結婚しない「シングル志向」もあったが、「現在は結婚を望みながら実現しない人が多い」(国立社会保障・人口問題研究所)という。
広島大大学院総合科学研究科の材木和雄准教授は昨秋から、大学院生1人と共同で婚活について調査を始めた。婚活ブームの背景を「職場や近親者が仲立ちする機会が減ったのも、婚活が必要になる大きな要因だ」と指摘している。
【写真説明】婚活セミナーで魅力をアップするポイントを学ぶ受講者たち(広島市安佐南区の市安佐勤労青少年ホーム)
|