漫才コンビ「中田カウス・ボタン」の中田カウス(59)の自宅に3日に脅迫文が郵送されたことを受け6日、大阪市中央区の吉本興業でカウスが会見を開いた。犯人について「察しはついている」と余裕の笑み。2007年3月に表面化した同社経営陣と創業家側の“お家騒動”にも言及し「個人的トラブルは一切ないし、それしか心当たりがない」と明言した。
◇ ◇
一連の問題でカウスが会見を開いたのは初めて。
約10分間、ギャグすら交えながら終始笑顔を見せていたが、犯人への心当たりを尋ねられるとズバッと核心をついた。
「ま、2つのうちのどっちかかなと…。ことの大きさに気づかないままイタズラでやってるんだったらココ、本気ならココ…。だいたい頭の中で察しはついています」と柔和な表情ながら、目の奥を光らせた。
1月9日、大阪・ミナミの路上で自家用車で移動中、何者かに金属バットで襲撃され、翌10日には吉本興業の劇場「なんばグランド花月」にも脅迫電話があった。
一連の事件に加え、2007年3月に週刊誌上でぼっ発し、カウスの名前もたびたび取りざたされた同社経営陣と創業家側の“お家騒動”も依然、くすぶっている状況。
カウスは「個人的トラブルは一切ない。2年前から続いていること(お家騒動)以外に考えられない」と単刀直入に明言した。
一方、同社の若林正裕常務は「心当たりはないし、事件の関連性については判断しかねる」と犯人の目星はついていないとしている。しかし、脅迫文の末尾には「山本」の名があり、1月に劇場に脅迫電話をかけてきた男も「ヤマモト」と名乗っており共通点がある。
脅迫文は手書きで特徴のある字体。「必ず、舞台に立てぬ様にしてやる」などと書かれており、同社の吉野伊佐男会長(66)、大崎洋社長(55)の名も脅迫の対象として挙げられていた。
カウスは「芸能界に45年いるし、いろいろな嫌がらせは受けてきた。僕だけやったらいいけど、会社の偉いさんの名前も書いてあったので、これは企業脅迫だと。大阪府警に対する挑戦状としか思えない」と憤りを見せた。
【関連記事】
・
お笑い記事バックナンバー