2009年4月7日9時49分
グリー(3632・M)は、80円高の5500円と続伸し、3月3日につけた上場来安値4120円からのリバウンド幅を拡大している。前日6日に同社のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNG)「GREE」の会員数が、4月5日に1000万人を突破したと発表、3月に開示した月間ページビュー(PV)の過去最大をキッカケに最安値から1600円の急伸を演じたことを連想して買い増勢となっている。「GREE」は、2004年2月に日本初のSNGとして公開され、今年2月末の会員数901万人から純増ペースを加速していたが、3月に月間85万人となる過去最高の純増数を記録して1000万人を突破した。テレビCMをはじめとする積極的な広告宣伝活動を展開し、会員同士のコミュニケーションを図るオリジナルコンテンツが好評を博したことが要因となった。株価は、昨年12月に公開価格3300円で新規上場されて5000円で初値をつけ、今年1月の今6月期業績の上方修正で6300円まで買い進まれて調整、ここにきての新興市場の携帯電話関連株人気の再燃で底離れした。4月2日に警視庁が、携帯電話サイト運営各社に出会い系同様の書き込みを削除要請したと報道されてやや下ぶれたが、3月の過去最高の月間PVを好感した急伸劇の再現思惑を高めよう。