写真風塗り方講座

画庫手紙

 

オリジナル・猫耳神社[jpg, 109KB]

 

最近身内に写真加工だと思われていたことが発覚したので
この絵を例にとって、この手の絵の塗り方を順を追って解説していきます。
手間がかかるだけで誰でも描けると思います。

使っているのはWindows版のPhotoshopCS2です。 

 

 

ラフ


写真を参考にラフを切ります。
これはパースがとってあるのでラフ2です。

所要時間:1時間

 

 

線画

ラフを元に、トレス台で透かしながら線をクリンナップしていきます。
背景、手前の客、巫女さんで別の紙に描いてます。
取り込んだ段階で適当にごみを取っておきます。

解像度は無意味にでかく7000x5000ぐらいです。
A4を600dpiで取り込んでそのまま最後まで作業しています。
作業が重くなってくるとその都度、解像度を落としていきます。

所要時間:背景2時間、キャラ2時間くらい。センターの巫女の顔に無駄に時間がかかってます。

 

 

下塗り

ここからいよいよ塗り開始です。
参考写真から色を拾いながらグラデツールや半径800ぐらいのボケ足のでかい筆で
大雑把に縫っていきます。
この時が一番不安になります。
こんなんで本当にきれいに仕上がるんだろうかとどきどきします。
ここでの色の置き方が正しいとあとで楽なので
自分の勘で写真から基準色を拾ってきてください。

所要時間:塗りわけなどで30分

 

 

小物

とりあえず手前の小物からつぶしていきます。
写真から色を拾ったり、拾った色を混ぜたりしつつ
ぺたぺたと塗っていきます。
パーツが多いとその分手間が増えるので、
この構図を選んだことを後悔し始めています。

この時の筆は筆圧で半径と不透明度が変わる設定になってます。
タブレットペンのスイッチをAltと右クリックに設定しておいて
altを押してスポイト、右クリックで筆サイズ変更を無意識に行いつつ塗り進めます。

■方密カスタムブラシ■

ブラシは自分でカスタマイズしたものを使ってますが
あんまりたいしたものではないです。
●筆圧の影響を受けない筆(塗り潰し用)
●サイズだけ筆圧の影響を受ける筆(マスク作成、セル塗り用)
●サイズ、不透明度が筆圧の影響を受ける筆(メイン)
●サイズだけ筆圧の影響を受ける硬さ0%の筆(エアブラシ)
の4種類をサイズ1からサイズ800まで、適当な間隔で16個ずつ設定して使っています。

所要時間:パーツが無駄に多かったり、ひさしぶりで勘が戻らなかったりで1時間30分

 

 

小物をさらにつぶします。
今度は布です。布には人知をはずれた色が出るので
写真から適切な色を拾って塗り進めると
「適当に描いたのになんか写真っぽい!」という感動が得られて良いです。

所要時間:1時間

 

 

その他

じゃんじゃん塗っていきます。
白い物は非常に影映えがするので素敵です。
影の色が環境光そのものなので気をつけて色を決めましょう。
ちなみに影を別レイヤーにしておいて、「色相彩度」で調整をかけていくと便利です。
別レイヤーにしてあれば、後から違和感を覚えても調整が効きます。

所要時間:2時間

 

 

巫女1

背景が大体終わったのでキャラに行きます。
背景が終わった段階で、作業的にはほぼ完成したようなものです。
キャラのパーツごとにマスクを作ってぺたぺたと塗っていきます。
色の作り方や塗り方は背景と同じです。

所要時間:塗りわけ15分

 

 

ざくざく進行中

センターの巫女さんが終わったので手前の客を塗り進めてます。

 

さらに奥の巫女さんを塗って、

 

手前の巫女さんを塗って、ほぼ完了です。

所要時間:5時間

 

 

仕上げ

あとは文字を入れたり、足りない物を補ったり、
塗り足りない部分を塗り足したり、立ち位置を調整したりして完成!
やばい部分はトリミングでごまかせ!

所要時間:1時間30分

 

 

まとめ

かかった時間はトータルでだいたい18時間ぐらいですかね。
マリオカートDSをやりながらの作業なので正確な時間はわからないですが
だいたいこのぐらいだと思います。
もっと小物が少ないレイアウトなら早いんですが。
お勧めはつるつるの床とかですね。
色の反射を入れるだけでずいぶんそれっぽく見えます。

とりあえず、ざっと流れを書いただけなので
細かいところはあとで書き足すと思います。
疑問とかあったら、Topに置いてあるWeb拍手からお願いします。

 

 

画庫手紙