本 『キャリー』(Carrie)

著者 スティーヴン・キング  訳者 永井 淳
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102193049


●ストーリー
  狂信的な母親に抑圧され、怯えながら暮らしていたキャリー・ホワイト。彼女は学校でもクラスメートに苛められ、悪質ないたずらを仕掛けられる。遂にキャリーの精神が限界に達した時、チェンバレンの街はかつてない災厄に見舞われた…。
●感 想
  スティーヴン・キングのデビュー作。後の作品でも繰り返し扱われる“超能力者の悲劇”が描かれる。キングが書きかけでゴミ箱に放り込んでいた原稿を奥さんが発見、続きを書くように夫を説得したというエピソードは有名。奥さんエライぞ!原作は少々実験的な手法で書かれている。“事件当時”の新聞記事や調査委員会の報告書、“事件後”に書かれた書物(『あばかれた影−キャリエッタ・ホワイト事件の事実記録と結論』『わたしの名はスーザン・スネル』など)が多数引用され、それらの内容から事件が再現される構成。デビュー作という事で荒削りな印象だが、インパクトのある異色ホラーとなっていて結構面白い。母親に虐待されたキャリーという少女の悲劇を描いた青春小説でもある。映画では再現できなかったラスト近くの大虐殺・大破壊も圧巻!


映画 『キャリー』(Carrie)

製作年度 1976年  製作国 アメリカ  上映時間 98分
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 ローレンス・D・コーエン
音楽 ピノ・ドナッジオ
出演 シシー・スペイセク 、パイパー・ローリー 、ウィリアム・カット 、ジョン・トラヴォルタ 、エイミー・アーヴィング

●感 想
  ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』、超有名な青春ホラー映画の名作。一時期キング原作映画は駄作が多いと言われていたが、この映画は昔から評判が良い。キャリー役のシシー・スペイセクはかわいいぞ。無名時代のウィリアム・カットやジョン・トラヴォルタも出てる。破壊場面は原作と比べるとスケール小さめではあるが、画面分割などデ・パルマ監督の演出が見事で盛り上がる。溜め込んだキャリーの怒りが一気に爆発するクライマックスは素晴らしい。伝説的なラストのアレも巧すぎる(笑)。劇場公開当時、映画館で観た人は、さぞビビっただろう。


映画 『キャリー2』(The Rage: Carrie 2)

製作年度 1999年  製作国 アメリカ  上映時間 104分
監督 カット・シア
製作総指揮 パトリック・J・パーマー
脚本 ラファエル・モロー
音楽 ダニエル・B・ハーヴェイ
出演 エイミー・アーヴィング 、エミリー・バーグル 、ジェイソン・ロンドン 、ディラン・ブルーノ 、J・スミス=キャメロン

●解 説
  キングとは無関係の映画続編。前作の事件の生き残り、スー・スネルがカウンセラーをつとめるハイスクールで、再び惨劇が…という設定。私は未見。


映画 『キャリー』(Carrie)

製作年度 2002年  製作国 アメリカ  上映時間 135分
監督 デヴィッド・カーソン
製作 デヴィッド・リヴィングストン
脚本 ブライアン・フラー
音楽 ローラ・カープマン
出演 アンジェラ・ベティス 、パトリシア・クラークソン 、レナ・ソファー 、キャンディス・マクルーア 、エミリー・デ・レイヴィン

●解 説
  TVミニシリーズ・リメイク版。私は未見。



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