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■今昔294松帆の浦

淡路島 北端 
笠金村の 名寸隅(なきすみ)の船瀬からの 遠望歌

海女乙女の 玉藻刈る様を 詠い
松帆の浦の 好風を 思慕する思い

今は 大橋が ガバと被さり
さながら 
泣き隅の 大橋被る 淡路島・・・



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■今昔293明石大門

明石大門 明石海峡は 感慨の門だ

難波の津を 出で 筑紫に向かう船 
明石大門を 過ぎると 大和の島山は 雲の彼方に・・・
西から 戻る船 
大門の 向こうに なつかしい 大和島根を望む

決して 安全とは言えない 船旅
家人との 別れは 永遠のものと なるやも知れず
それゆえ 帰還の 喜びは この上ない



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■今昔292須磨

須磨
源氏物語 光源氏が難を逃れるため 自ら身を引いた土地
源平合戦 一の谷 敦盛の悲劇の地
これらの時も 人里離れた地であった
万葉時代 漁・藻塩焼くのみの 荒涼たる浜の地 



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■今昔290をとめ塚・求女塚

高橋虫麻呂が 詠う 伝説歌謡

葦屋(あしのや)の うなひ処女(をとめ)の 八年児(やとせご)の 片生(かたおひ)の時ゆ 小放髪(をはなり)に 髪たくまでに 並び居(を)る 家にも見えず 虚木綿(うつゆふ)の 隠(こも)りてませば 見てしかと 悒憤(いぶせ)む時の 垣ほなす 人の誂(と)ふ時

《芦屋(あしのや)の うないの処女(おとめ) 八(や)つの歳から 年頃までも 隣も見せへん 箱入り娘 見たいもんやと 胸焼き焦がし 引きも切らない 求婚話》

血沼壮士(ちぬをとこ) うなひ壮士(をとこ)の 盧屋(ふせや)焼(や)く すすし競(きほ)ひ 相(あひ)結婚(よば)ひ しける時は 焼(やき)太刀(たち)の 手柄(たがみ)押しねり 白檀弓(しらまゆみ) 靭(ゆぎ)取り負(お)ひて 水に入り 火にも入らむと 立ち向ひ 競(きほ)ひし時に
 
《血沼(ちぬ)の壮士(おとこ)と うなひの壮士(おとこ) 火花を散らす 嫁取り競(きそ)い かなた太刀提(さ)げ こなた弓 水中(みずなか) 火の中 厭(いと)いもしない》

吾妹子(わぎもこ)が 母に語らく 倭(し)文(づ)手(た)纒(まき) 賤(いや)しきわがゆゑ 大夫(ますらを)の 争ふ見れば 生けるとも 逢ふべくあれや ししくしろ 黄泉(よみ)に待たむと 隠沼(こもりぬ)の 下延(したは)へ置きて うち嘆き 妹が去(い)るぬれば

《優しい処女(おとめ)は 胸痛め 私のことで 人が死ぬ 生きての結ばれ 考えず あの世で待つと 母に言い 本心告げず 旅に出る》

<続きは今昔291>



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■今昔291をとめ塚・求女塚

<今昔290の続き>

血沼壮士(ちぬをとこ) その夜夢(いめ)に 見取り続(つつ)き 追ひ行きければ 後れたる 菟原壮士(うはらをとこ)い 天(あめ)仰(あふ)ぎ 叫びおらぴ 足ずりし 牙(き)喫(か)み建(たけ)びて 如己男(もころを)に 負けてはあらじと 懸佩(かけはき)の 小剣(をだち)取り佩(は)き ところ葛(づら) 尋(と)め行きければ
 
《夢でこれ知る 血沼壮士(ちぬおとこ) 遅れてなるかと 死出の旅 後で気の付く 菟原(うはら)の壮士(おとこ) 負けるものかと おっとり刀 あの世までもと 後を追う》

親族(うから)どち い行き集(つど)ひ 永き代に 標(しるし)にせむと 遠き代に 語り継がむと 処女墓(をとめづか) 中に造り置き 壮士墓(をとこづか) 此方(こなた)彼方(かなた)に 造り置ける
 
《残る家族は 悲しみ集い 処女(おとめ)のお墓を 真ん中に それを挟んで 壮士墓(おとこづか) 悲劇伝えに 造り置く》

故縁(ゆゑよし)聞きて 知られども 新喪(にひも)の如(ごと)も 哭(ね)泣(な)きつるかも

《謂(いわ)れ聞き 見知りの人では 無いけれど 思わず知らず 貰(もら)い泣き》
―高橋虫麻呂歌集―(巻九・一八〇九)




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■今昔287山陽

山陽 それは 瀬戸の海 瀬戸内海
   それは 筑紫への 往路 帰路
海の景色 波の様 釣り人 藻刈る乙女

移りゆく情景に 人の思いが 重なる


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■今昔288兵庫

内海航路の出発点
難波を出た船は 明石大門を 通る
そこは はるかなる 筑紫へ向けて 大和との 別れの門
そこは はるかなる 筑紫から戻る 大和への 入口の門
通過する 旅人の 思いが 凝縮する



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■今昔289名次山・角の松原

猪名野 名次山 角の松原
万葉時代 荒涼たる原野の広がる中での 名所
旅愁に さいなまれながら 吾妹子に 見せてやりたいと
妹思いの 情が起こる 



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□東国(二)を編集しました

東国(二)の今昔をすべて掲載しましたので
「万葉の旅」掲載順に編集しました

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■今昔270東国(二)

東国(二)を掲載します

旧国名
美濃・信濃・上野・下野・陸奥

東歌(あずまうた)の世界です
純朴で 微笑ましくもあり 切なくもある 
歌の世界を 堪能ください



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■今昔271わざみが原・不破の関

関ヶ原=和射美が原(わざみがはら)

片や 徳川 VS 豊臣(三成)の天下分け目の決戦場
一方 天武(大海人)VS 天智(大友)の壬申の乱の天武側拠点

日本の歴史の転換点を見続けてきた 山間の原



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■今昔272神のみ坂

神坂(みさか)峠
美濃側:中津川→湯船沢→神坂峠
信濃側:飯田→駒場(こまんば)→園原→神坂峠
山気迫る山道 峠に立てば 山風吹きすさぶ



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■今昔273千曲の川

「きみし」を「わがし」に替えて
「君し」→「わが師」
この歌は 私の「万葉故地探訪」の主題歌である
犬養先生の踏まれた場所を訪ねて
先生の撮られた写真と同じアングルの写真を撮ろうという
「万葉紀行」の主題歌なのである

偶然 泊まった旅館に 先生の「色紙」が飾られていた!
まさに 「わが師踏みてば」を 実体験


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■今昔274伊香保嶺

伊香保嶺=榛名山

上州名物 からっ風 と 雷
雷を詠みこんだ 上州男の 素朴で素直な 恋心



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■今昔275伊香保の沼

伊香保の沼
コナギ=水葵(みずあおい)の花

日常の生活感覚に根ざした恋の民謡歌
失った恋 得た恋 それぞれに 苦しむは 若さゆえか



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