問屋街活性化プロジェクト
Project SOHO

2005年3月にスタートした、中央区が支援するSOHO(東日本橋2)をベースに活躍する文化服装学院卒の3人のデザイナーたちをきっかけに、日本橋現金問屋街に若手クリエイターが集まりだしている。問屋街のアトリエで開かれる展示会に問屋街商社が足を運び、商談に発展するなど、若手デザイナーと問屋街との関わり方も、新たな展開に。そんな中、06年2月、日本橋馬喰町1にアトリエを構えた高田祐子さんが9月13日〜16日、婦人服ブランド・TAGE(タージュ)のデビューコレクションをアトリエで開いた。問屋街を拠点に、また新しいブランドが動き出す。


高田祐子さんは、文化服装学院を2002年に卒業。

イッセイミヤケhaatチームでのデザイナーヘルプ及びパターンメーカーヘルプなどを経て2度目の渡英をし、ロンドンのkei kagamiスタジオでデザイナーアシスタントとしてミラノコレクションに参加するなど経験を積み、05年に帰国した。

学生時代から視野に入れていたパーソナルブランド立ち上げの準備をしていたころ、SOHOデザイナーの活動を知ったrosso bakuroビル(日本橋馬喰町1)のオーナーが、アトリエとして部屋を貸りる若手デザイナーを探していると活性化事務局に相談。その話を母校から聞き、資材調達に便利な問屋街の立地条件にも魅力を感じ、06年2月、rosso bakuroビルに拠点を構えた。

同ビルには、同じく文化服装学院を卒業したデザイナー・木村嵩之さんもアトリエを持つ。
高田さんがデザインする婦人服・TAGE(タージュ)は、20代の女性がメインターゲット。「街を歩いていて目を引くのは、男らしさと女らしさを兼ね備えた人。その雰囲気を服に落とし込みたい、というのがブランドコンセプト」と、高田さん。

デビューコレクションとなる07年春物では、TAGEの個性をストレートに伝えるためコレクションテーマをあえて設けず、ブランドコンセプトを全面的に打ち出す服づくりに。メインアイテムのカラーは、ベージュ、白、黒、グレー系を中心に展開し、シャツなど小物類に色味を取り入れている。

右写真の左側のスカートは、広げてみるとデニム地を芯とする1枚の布になるという、独創的なデザイン。デニム地部分には金具と、それを留めるホルダーが付いていて、着る側は好みのボリュームや長さになるように金具を留める位置を調節し、体に巻きつけてまとっていく。

右写真の右のスプリングコートも、柔らかな素材感とフォルムの中に、金具や革の留め金などスパイシーな要素が落とし込まれている。

上代の価格設定は、スプリングコート38,000円、スカート39,000円、ジャケット30,000円前後、ベスト20,000円前後、ボトム20,000円前後。

東京・代官山ボールルームで10月25日(水)〜27日(金)開催の合同展示会「代官山コレクション2007SS 」にも出展。
高田祐子(たかだ・ゆうこ)氏プロフィール

1976年生まれ。2002年文化服装学院ファッション工科専攻科を卒業。

在学時に優秀賞、デザイン賞、ファッションクリエーター新人賞国際コンクールパリ本大会で日本最優秀賞を受賞。

レイコヒラコデザインオフィスでデザイナーヘルプ、パターンメーカーヘルプを務めた後、渡英。

翌年帰国し、イッセイミヤケhaatチームでデザイナーヘルプを務める。

同年、再び渡英。ロンドンのkei kagamiスタジオにて、デザイナーアシスタントとしてミラノコレクションに参加。同スタジオでカットソーデザインも手がける。

2005年帰国。2006年、パーソナルブランドTAGE(タージュ)をスタート。

閉じる
横山町奉仕会問い合わせ先サイトマッププライバシーポリシーHome
Copyright (c) 2007 Yokoyama-cho Houshikai All Rights Reserved.