「手術ミスで女児死亡」東北大病院に4540万円請求

 東北大病院(仙台市)で手術を受けた生後約2カ月の女児が死亡したのは、病院が基本的な注意義務を怠ったためだとして、宮城県北の30代の両親が6日、東北大に計約4540万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。

 訴えによると、母親は昨年2月5日、別の医療機関で胎児の心疾患や切迫早産を指摘され、翌日、東北大病院に入院。3月9日に女児を出産したが、担当医から「女児は冠動脈が出ている位置が通常と異なり、静脈から出ていることによる肺動脈閉塞(へいそく)症」と診断された。

 女児は5月2日、鎖骨下動脈を肺動脈につないで肺の血流を増やす「BTシャント手術」と、動脈管を閉鎖する手術を受けたが、翌日に容体が急変。動脈管ではなく肺動脈が閉鎖されていたことが分かり、再手術を受けたが、4日に死亡した。

 両親側は「BTシャント手術の成功率は通常、極めて高く、閉鎖個所を誤る過失がなければ死亡しなかった」と主張。東北大病院は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
2009年04月07日火曜日

宮城

社会



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