歌って踊れる正統派アイドル　ハロプロ・真野恵里菜

　さらさらストレートの黒髪に大きな瞳。小首をかしげた笑顔がすんなりさまになる。ピアノを弾きながら歌うデビュー曲のタイトルが「乙女の祈り」、５月発売予定の２曲目が「はじめての経験」とくれば、正統派アイドルを待望するお父さん世代の心もざわめくのでは。

　モーニング娘。や松浦亜弥でおなじみのハロー！プロジェクトから３月、久しぶりのソロ歌手として送り出された。小学生の頃、ソロで歌って踊る松浦のライブ映像にあこがれ、中学生になってすぐハロプロ研修生に応募したが落選。２年後に再挑戦しチャンスをつかんだ。「松浦さんには、メークのアドバイスをしてもらったりしてます」

　６日には、ＴＢＳのホームページや携帯電話向けに、主演ドラマ「恋する星座」の配信がスタート。全１２話で毎回違ったタイプの女の子を演じ分ける。

　「私、ぜいたくなんです。歌って、ピアノを弾いて、ダンスして、お芝居して。全部できる人になりたい。でも焦っちゃうと、どうしていいかわからなくなる」と笑う。

　頭がいっぱいになると、家に帰って上着を脱いでベッドに倒れ込み、アラームをセットして１５分間、何も考えず自分をリセットするという。

　６月には、初の単独コンサートが東京・中野サンプラザである。「奥の席も２階席も、みんな顔が見えます。いろんな私を見てもらいたい。そして会場のみなさんと一緒に楽しみたいです」（藤崎昭子）