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【ゆうゆうLife】お産を守る 進む助産所の整備(上) (1/2ページ)
■伸び悩む中、神戸で増加
産科医が減り、地域に出産場所がなくなるなか、助産師が担い手となるお産が注目を集めています。厚生労働省は昨年から、助産所に医療機関との連携を義務づけ、安全を担保することで助産師の積極活用を進めています。(北村理)
神戸市では昨年以来、お産を扱う有床助産所5カ所が開業を申請した。昨年、助産所が開業する際には嘱託医を確保することや医療機関との連携が義務づけられて以降、「全国的には増える状況にない」(日本助産師会)。そのなかでは希有な自治体だ。
石村朱美さん(60)も仲間の助産師と5月、有床助産所を開業する。開業が増えている理由について、「神戸市では、必ず連携してくれる医療機関があるから」という。
病院勤務だった石村さんは約10年前、助産師が主に出産を介助する「院内助産所」ができるにあたり、助産所で学び直した。この10年間、院内助産所での約1000件のお産でトラブルはゼロ。「医師も助産師も、お互いが主張しあうことで役割分担が明確になり、チーム医療も強固になりました」
助産師は全国に約2万6千人いるといわれる。石村さんは「助産師外来」「院内助産所」が、有床助産所の増加の呼び水になると考えている。
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